盛岡タイムス Web News 2015年  5月 22日 (金)

       

■  岩手教育会館 営業終え7月解体へ 歌と平和のつどいで幕引き、ギャラリー27日まで


     
   教育会館ギャラリーでの最後の個展の準備をする大森さん(20日)  
   教育会館ギャラリーでの最後の個展の準備をする大森さん(20日)
 

 盛岡市大通1丁目の岩手教育会館は新築のため5月で営業を終え、7月から取り壊しに入る。4階のギャラリーでは27日まで最後の個展が開かれており、ホールは31日の平和コンサートで舞台を締めくくる。テナントの各事務所は順次移転し、2018年の新会館の完成後に再入居する。現在の会館は建築家菊竹清訓の設計。1965年の建設から半世紀にわたり親しまれ、盛岡の象徴的な都市景観を形作ってきた。市民、利用者は名残を惜しんでいる。

  財団法人岩手教育会館(砂金良昭理事長)は6月6日、現会館のお別れのレセプションを開く。同会館の小谷地昇総務課長は「解体の打ち合わせをして町内にあいさつし、テナントの引っ越しも進み、ひと安心している。解体は安全に配慮しながら、新しい会館がまた皆さんに利用いただけるよう、工事を進めたい」と話した。

  県内の多くの美術家に利用された4階のギャラリーは、21日からの盛岡市の画家の大森勤さん(66)の個展でフィナーレ。今年まで7年間、毎年ギャラリーを借りて、慣れ親しんだ空間だった。

  「このギャラリーは2週間単位で借りられたので便利だった。準備と撤収に時間をかけられた。4階にあるので、1階からお客さんを呼ぶのは大変だから、看板を出したりもした。わたしで最後。使えなくなるのはさびしい」と話し、個展の準備にいそしんだ。

  ホールでは多くのコンサートが開かれ、文化人、政治家が講演してきた。31日午後1時半からの「平和を語る県民のつどい」で幕を引く。

  呼び掛け発起人で元会館専務の盛岡市の木村哲夫さんは、「平和運動から保守系の改憲の主張まで、あらゆる人たちが使った教育会館の建物が無くなるのは感慨ひとしお。最後に何かやろうと企画した。平和を語るつどいではあるが、音楽も欲しいので、懐メロ合奏団と歌いたい。懐メロで教育会館の歩みを思い起こし、平和につなげたい」と話した。

  入居の事務所はそれぞれ盛岡市内の別のビルに一時移転する。5階に入居していたデザイン・レイは4月から同市中央通3丁目に移転した。

  上村玲社長は「学生時代からコンサートでよく利用した建物。岩手公園の向かいにあり、今頃の緑が一番きれいだった。盛岡以外の人が訪れるには一番わかりやすい立地だった」と話し、新館の完成を待っている。

  新会館は地上4階、地下1階、延べ床面積8167平方b、高さ約19b、多目的ホール、会議室、テナントなどを備え建設される。


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