盛岡タイムス Web News 2015年  5月 25日 (月)

       

■  〈幸遊記〉228 照井顕 山川モリマサ・NAOのムラサキのわけ


 2003年から4年ごろ、頻繁に開運橋のジョニーへライブで歌いに来ていた山川モリマサさん(59)は、当時10曲入りのファーストアルバム「桜のつぼみのあの時に」を、宮城県古川市のジャズスポット「花の館」のコネクションにより、ジャズピアニスト・大石学さんの編曲と演奏(カルテット)をバックに自作曲を歌ってリリース。当時僕も担当していたエフエム岩手の番組「オールザットジャズ」に2003年9月出演して生で歌ってもらいCDも放送させてもらった。

  今「桜のつぼみ…」を聴き返せばあの3・11の大震災で亡くなった友人たちのことが浮かんでくるような内容だが、彼にとってこの曲は、当時営んでいた山川電子という町工場の同僚だった故・高橋敬子さんに捧げて書いた追悼歌だった。そして05年にリリースした「ムラサキのわけ」、12年の「福は君鬼は外」のCDにも収録してきたほど、大切な歌曲。

  1956年1月24日栗原市生まれの山川護正(もりまさ)さんは築館高校から横浜市立大学文理学科と関東学院大学社会学部で学びながら、オリジナルソングに夢中になった。卒業後何年かのブランクの後に書いた「桜のつぼみ…」を「花の館」のマスター・佐々木栄寿さんがピアノで弾いたことから評判になってのデビューだった。仙台市で次の「ムラサキのわけ」を歌っていた13年、聴きに来ていたファンが、居合わせた仙台在住のプロ歌手・NAOさんに「この曲、NAOさんが歌ったら」がきっかけとなって始まった、ジャズ歌手が英語の歌を引っ込めて、山川モリマサの日本語の歌を歌うプロジェクト。

  キャバレー時代最後の歌手としてステージに立って以来、28年間プロとして仙台市国分町を中心としながらも月2回は上京して歌ってきた彼女。ジャズアルバム「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」に次ぐ「ムラサキのわけ」を14年にリリース、演奏はもちろん大石学トリオである。「…すみれは教えるムラサキのわけ、遠い記憶の秘密を」彼女・NAOさんは今年から「デート(Date)FM」(エフエム仙台)で毎週水曜昼12時から25分間「NAOのお昼だNyao」で、音楽、食、健康、美容、などに関するトピックスをNAO流に放送中である。(カフェジャズ開運橋のジョニー店主)


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