盛岡タイムス Web News 2015年  5月 27日 (水)

       

■  総合事務所に後継組織 玉山区地域協 新年度から「盛岡市渋民」


 盛岡市は2016年3月31日の設置期間終了に伴う玉山区の住所表記や組織体制などの方針について、26日の玉山区地域協議会で説明した。住所表記では、区設置期間終了後は「玉山区」が除かれた「盛岡市渋民」などとなり、旧市域に同一の大字名または類似した町名が存在する一部地域は大字名に玉山を冠したものとなる。組織体制は、廃止される玉山総合事務所の後継組織を設置し、出張所を含め現行の体制を基本として検討する。

  住所表記で、大字名に玉山を冠する地域は、現在の「玉山区永井」「玉山区馬場」。旧市域の地名との混同による郵便物などの誤配や市民生活への影響を考え「玉山永井」「玉山馬場」とする。「玉山区上田」は、旧市域に同じ大字名が存在するが、1889年の市制町村制施行以前は上田村として一体の地域だった歴史的背景を踏まえ、玉山を冠せず「盛岡市上田」とする。住所表記については、同協議会が市に提出した玉山地域まちづくり提言書でも「玉山区を除いた簡素な形式とすること」との要望が出されていた。

  市では6月の市議会全員協議会で住所表記変更案を説明。9月に玉山区地域協議会へ諮問・答申し、10月に開催予定の市議会定例会に関連議案を上程したい考え。その後、広報などによる住民周知、関係機関への周知、告示などの手続きを行う。

  玉山総合事務所の事務事業および組織機構は、同事務所が現在所管する188事業について事業継続や本庁統合などの事務事業の調整を行い、この結果を踏まえて効率的な事務執行が可能となるような組織機構を検討している。

  後継組織は部相当と位置付け、部長級の職員を配置する方向で検討中。同地域の地理的要因を踏まえ、災害時における緊急・初期対応を可能とするため、玉山分庁舎に配属される職員数についても配慮する。市の関係機関の移転について関係部署と協議を進めるとともに、市以外の機関の活用の可能性も探る。市は市議会12月定例会に条例案を提案予定。

  同協議会の提言書では「地域の主要産業である農林畜産業の振興のため、農林部の玉山分庁舎への移転や庁舎未使用執務室の活用」などの要望が出されていた。市は、現行の玉山総合事務所の産業振興課を継続させる方向で検討しており、市域全体の均衡ある振興に向け、農林部と連携しながら進めていく考え。

  地方自治法に基づき設置されている現在の玉山区地域協議会に代わる組織として、(仮称)玉山地域振興会議も市長の付属機関として条例設置する。設置期間は16年度から24年度までの9年間。

  設置目的は、玉山地域において新市建設計画などの円滑な推進および地域振興に関し、必要な事項を調査審議するため。会議は市長が諮問する▽新市建設計画の変更および執行状況▽市の基本構想および各種地域計画の策定・変更▽公の施設の設置、廃止および管理運営―などの事項。組織の委員数や任期などは今後検討する。

  委員からは「盛岡市と合併しても玉山の生活が大きく変化しなかったのは、地域協議会の果たしてきた役割も大きいと思う。新しい組織にも期待したい」と、玉山の住民の声を届ける組織が継続して設置されることを歓迎する意見が出された。


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