盛岡タイムス Web News 2015年  5月 28日 (木)

       

■  冬季五輪運動再び 東北みらい大 2030年代の盛岡招致へ 前回の教訓糧に 30日シンポ


     
  冬季五輪招致について語る菅原さん  
  冬季五輪招致について語る菅原さん
 

 盛岡市の東北みらい大学(西岡孝晃代表)は、冬季五輪の招致運動の再起を呼び掛けている。30日は岩手大学を会場に「2030年代の冬季オリンピックを盛岡へ」のテーマで講演会を開き、実現の可能性を論じる。前回の運動は1980年代に起きたが、国内招致に敗れ、目標としていた1998年の大会は長野五輪に実現した。東北みらい大学は、前回の失敗を教訓に、93年の世界アルペンの経験などを踏まえ、来年のいわて国体の機運に乗りながら、市民の力の結集を図る。

  30日は午後1時から岩手大学生センターで講演会を開く、盛岡市の鈴木一夫市議が講演し、東北みらい大学の西岡代表らがパネルディスカッションを行う。東北みらい大学は東日本大震災後の県民精神の復興を呼び掛けて設立した。

  事務局の盛岡市のコンサルタントTMC社長の菅原得雄さんは、「当時は市民として悔しい思いはしたが、直接運動には関わっていなかった。1988年の審査の年から27年たち、その間アルペンが行われ、感動を再びという気持ちはあった。今回集まっている人は最高81歳、前の誘致活動は子どものころのうわさとしか聞いていない学生まで、広い範囲の人がいる」と話す。

  誘致の目標は2030年、34年、38年の開催。菅原さんは、「次は平昌(韓国)、その後は欧州、米国と回ると最短で30年だろう。札幌は26年に手を挙げており、1回で通るとは思っていないだろうから、30年代を狙うのではないか。新潟も意欲を見せている」と話し、強力なライバルが想定される。

  前回の轍(てつ)を踏まないため、98年大会招致運動の総括から着手した。関係者への取材により、国内候補地の段階で長野市に大差で敗れた原因を▽JOCからの調査依頼で、1年後の計画書提出を求められ、時間が足りなかった▽国際大会の経験不足と人脈の弱さ▽施設不足で新規建設が求められた―などの要因を挙げた。

  その後、世界アルペンで直面した悪天候や、厳しくなった財政事情などについても課題を認識する。菅原さんは「天候は当日の問題はありうるが、そのときどうリスクヘッジできるか、アルペンの教訓をもとに万が一の事態が起きたとき、どう対応するかマニュアルが厳しく問われる」と話した。施設整備については「盛岡方式は長野にならい、無駄な金を出さず改築で利用する」と話し、先例に学ぶ。

  来年のいわて国体については、「国体を盛り上げる活動にはわれわれの団体も関わり、発信の中で国体の成功を呼び掛けていきたい」と話し、相乗を図る。
  問い合わせは東北みらい大(電話681―3070)


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