盛岡タイムス Web News 2015年  5月 29日 (金)

       

■  青い鳥 障害者に安定雇用確保 盛岡市青山 コーセイ(部品組み立て)が新工場 町内に地域ホール開放


     
  新築され4月に操業を開始したコーセイ工場第2製造課  
 
新築され4月に操業を開始したコーセイ工場第2製造課
 

 障害者の就労支援事業を展開する一般財団法人青い鳥(小野寺融理事長)の3カ所目の拠点事業所となるコーセイ工場第2製造課が盛岡市青山4丁目に完成し29日、落成式が開かれた。同工場は、法人本部があるコーセイ工場第一製造課に隣接。市有地を借り受け、障害のある従業員でも快適に作業できるようスペースや動線などにも配慮して整備した。障害者の継続的な就労と自立を支援する工場として、地域にも開かれた運営を目指す。

  新工場の食堂兼地域交流ホールで開かれた落成式には、同市や県、特別支援学校、協力企業の関係者ら約50人が出席。小野寺理事長は「新事業所ができ、ゆとりを持って生産できるようになった。障害者自立の拠点として施設を活用していく」とあいさつ。谷藤裕明市長らが祝辞を述べ、障害者が安心して働ける環境の一層の拡充に期待を寄せた。

  新工場の三浦幸吉第二製造課長は「一丸となって今まで以上に心を込めてものづくりをしたい」と感謝した。

  新工場は鉄骨平屋建て、延べ床面積約500平方b。市や県の助成を受け、約1億4400万円で建設した。4月20日から操業を開始。主に、これまで本部工場で行われていた農業機械部品やガス器具部品などの組み立て作業を担う。

     
  環境に配慮された新工場で働く従業員  
 
環境に配慮された新工場で働く従業員
 


  従業員は支援員も含め3工場合わせて85人(障害者は47人)。このうち35人が新工場で働く。障害者雇用率は55%と県内でもトップクラス。2011年に一般財団法人化。安定した利益を確保することで、障害者に対しても最低賃金以上の賃金を保障している。これまで本部工場にあった相談支援事業所「とも」も新工場内に移した。

  本部工場は手狭で老朽化が進んでいたが、新工場完成でスペースにゆとりができ、本部工場が担う、靴底加工の業務の拡充も図れるという。新工場の地域交流ホールは、町内会などにも開放する。

  10年ほど前から新工場建設に力を尽くしてきた前理事長の伊藤利巳顧問は「宿願がかない本当にうれしい。障害があっても自立できる社会の構築を後押ししたい」と話す。


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