盛岡タイムス Web News 2015年  5月 31日 (日)

       

■ 県主催研修会 入門若手ハンター 定員上回る女性、大学生

     
  藤沢会長(右)から猟銃の操作などについて聞く研修会の参加者  
  藤沢会長(右)から猟銃の操作などについて聞く研修会の参加者
 


  県自然保護課主催の捕獲の担い手研修会は30日、盛岡市上田の岩手大で開かれた。県猟友会役員や若手ハンターが狩猟免許試験を取得するまでに必要なこと、狩猟現場の経験談を説明。猟銃、わななど猟具の解説もした。県内から定員を上回る男女74人が参加し、岩手大学生ら若手や女性の姿が目立ち、熱心に猟具の操作を尋ねる姿もあった。北海道産エゾシカ尽くしの弁当の試食もあり、交流が図られた。

 研修会は野生鳥獣対策で不足する捕獲の担い手確保へ、狩猟に興味・関心を持ってもらおうと開かれた。一般向けとしては昨年6月以来2度目。

  同日の参加者のうち3分の1を女性が占めた。講師は県猟友会から奥州市の菅野範正副会長、盛岡地区猟友会から盛岡市の藤沢富男会長、若手狩猟者として総合有害生物管理専門業で葛巻町の志田崇さん(45)、会社員で奥州市の小原千春さん(40)ら。

  藤沢会長と志田さんらは空気銃など銃、くくりわなや仕掛けわななどの使い方を実演した。参加者は講師に積極的に話し掛け、免許や猟具について質問した。銃を手に取り、重量や操作に力の必要なことを実感していた。

  岩手大職員の泉舘菜月さん(26)は「野生鳥獣の問題と狩猟者の減少は以前から聞いていた。昔から狩猟に興味があり、免許を取った人も身近にいる。わなに興味があったが、とどめを刺す必要があり、銃の免許も必要だと思った。でも銃を担いで山に入るには重いかも」と話した。

  参加者が試食したエゾシカ尽くしの弁当は、美藤(盛岡市上田)が調理。大豆の煮物、カツ卵とじ、香草パン粉焼き、みそ煮、時雨煮がメニュー。高タンパクで低脂肪のシカ肉はやや筋張った部分もあるが、どれも臭みがなく食べやすかった。

  志田さんは、友人の酪農家がカラスによる感染症で出産前の子牛が命を落としたため「敵を取って」と言われたのを機に、34歳から狩猟の道へ。「入り口も免許を取るまでのきっかけも人それぞれ。でも良い師匠にいかにしてつくかが一番大事」と強調した。

  小原さんは、狩猟者の激減で山の生態系が変化している新聞報道を読んで菅野副会長に連絡して9年前、育休期間で免許を取得。「今も狩猟者は減っているが、女性としてイメージを変えるきっかけになれば。猟銃を所有する以上、モラルとマナーを守る健全なハンターでありたい」と参加者に仲間入りを呼び掛けていた。


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