盛岡タイムス Web News 2015年  6月  5日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉253 草野悟 心の釣果は吉浜元気組


     
   
     

 今年で2回目の釣り大会が5月の末に行われました。三陸鉄道南リアス線の沿線漁業者応援の一環として始めたものです。場所は大船渡市三陸町吉浜です。写真は開催前の「わくわく、どきどき」と胸が高鳴る中でのルールの説明シーンです。写真中央に見える白い家は、美浜荘という民宿で、大津波はこの白い建物の下まで到達しました。当然左下に見える漁船などはのみ込まれ、漁協建物、作業場、漁船、漁具など全てが破壊されました。数隻が沖へ逃げて無事でした。

  明治、昭和の大津波を経験した吉浜地区は、その後村民全員で高台を開墾し「これより下に家を建てるべからず」というおきてをつくりました。百数十年後、その結果住宅の被害はゼロでした。人命は1人が行方不明となりましたが、津波到達時では助かっていました。海外のメディアは「ミラクルビレッジ」として称賛しました。

  吉浜をけん引しているのは、若手漁師グループ「吉浜元気組」です。そのメンバーの漁船を6隻貸し切っての釣り大会でした。県内外から45人の参加。三鉄の職員たちは裏方となって準備から表彰式までを仕切ってくれました。あいにく強風で満足できる釣果ではありませんでしたが、参加者全員十二分に親睦を深め合いました。イオングループ、アサヒビールグループ、トルコ航空からの応援賞品も豪華で、順位ビリの人までたくさんの賞品を頂きました。望月社長杯釣り大会を楽しみに仙台からは10人参加でした。三陸自動車道が仙台とつながれば、多くの釣り人、観光客が訪れてくれると思います。来年は第3回となります。
(岩手県中核観光コーディネーター)
 


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