盛岡タイムス Web News 2015年  6月 13日 (土)

       

■ 公募で秋にも名称決定 ブランド化実践本部設立 良食味米新品種 来年2月に戦略策定


     
  会議後、岩手117号と他品種の味を食べ比べる出席者ら  
  会議後、岩手117号と他品種の味を食べ比べる出席者ら
 

 いわてオリジナル品種ブランド化戦略実践本部が設立され、12日に盛岡市内で初会合が開かれた。2016年2月にも策定される本県オリジナル良食味米新品種「岩手107号」と「岩手118号」の各戦略に意見が反映される。107号については盛岡市など県央部などを栽培適地として、先行して16年10月から本格的に販売開始される。今年7月に名称が一般公募され、2度の選考を経て10月下旬にも決定、公表される。118号は17年秋に販売される予定。

  実践本部は達増知事を本部長に県、JAなど生産、純情米いわてなど流通、日本生協連など消費、岩手大、料理研究家ら17機関団体などで構成。

  戦略は5年後の20年を目標に、15年度から17年度まで当面3年間の重点的に取り組む事項が定められる。構成は3本柱で「生産戦略」として栽培適地や栽培方法など新品種の特長が最大限発揮でき、そのための作付け農家の選定方法などが盛り込まれる。

  「イメージ戦略」としては、価格や各品種のターゲットの明確化、ブランドイメージ構築などについて、「コミュニケーション戦略」では情報発信や流通業者・消費者・実需者との連携強化、取扱店開拓などについて、それぞれ検討される。

  各品種について生産、販売それぞれの戦略を設定。107号は今年度、生産戦略として名称公募を実施。16年度販売のため逆算すると、9月に商標登録出願、産地品種銘柄申請などが行われる。

  名称は7月いっぱい公募し、8月中に1次選考で約200点、2次選考で最終候補約10点まで絞り込まれる。消費者や実需者、流通関係者からも意見を聞いて、10月下旬に知事が決定する。

  来年1月に栽培マニュアルが作成される。今年度、5市町村7カ所にモデルほ場が設置された。16年度に100fで一般栽培を始め、17年度に600fへ拡大。20年には1万fを目指す。

  販売戦略としては15年度にブランドコンセプトやプロモーション展開などが検討され、16年度には具体的なプロモーション方法が検討される。

  118号のブランドコンセプトを含め、プロモーションは企画会社などを公募し、委託する予定。達増知事は「広告代理店に丸投げする手法は取らない。その専門性は大事にし、地元の独り善がりでもいけない。全国の消費者にどういう言葉が伝わっていくか。勉強をして責任を持って臨むべき」と説いた。

  山田屋本店の秋沢淳雄代表取締役は「全国で新品種が出て乱立気味の中、北海道産もターゲットによるすみ分けが図られており、どのマーケットに販売していくかが大事」と指摘した。

  料理研究サロン「大きな竃」主宰の冬木れいさんは「これだけ新品種が多いと選ぶ方も混乱するので、ネーミングで味をイメージできれば消費者も頼りになる」と述べた。
 


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします