盛岡タイムス Web News 2015年  6月 17日 (水)

       

■  共産党は現職を自主的支援 知事選で達増氏に「勝手連」 36年ぶり擁立見送り


     
   達増氏の自主的支援について会見する菅原委員長(中央)、斉藤県議(左)ら  
   達増氏の自主的支援について会見する菅原委員長(中央)、斉藤県議(左)ら
 

 共産党県委員会(菅原則勝委員長)は16日、任期満了に伴う知事選について、現職の達増拓也氏(51)を「自主的に支援して戦う」と表明した。同日開かれた県委も参加する明るい民主県政をつくる会(渥美健三会長)でも擁立見送りが決まった。達増氏支援により東日本大震災津波からの復旧復興の取り組みを後押しする。同時に党が暴走と批判する安倍政権下で、対抗馬に名乗りを上げた平野達男参院議員(61)が自民党の全面支援を受ける背景を踏まえ、自民党県政の復活阻止も理由に挙げる。

  「歴史的な判断だ」。菅原県委員長は16日開いた会見で自ら評した。知事選で党またはつくる会として候補を擁立しなかったのは、1979(昭和54)年の知事選で初当選した中村直氏と戦った社会党の山中吾郎氏を推薦して以来という。

  自主的な支援については党中央と相談しながら検討。15日の県委総会で決定し、党中央もこれを了承した。

  県委では、これまでも「復興与党」を掲げて達増県政の復興の取り組みを評価してきた。簗川ダムなど大規模公共事業や小沢一郎生活の党代表との関係など政治姿勢の問題については「今回評価基準にしていない」(菅原委員長)と説明する。

  これらを踏まえ、事実上、達増氏が昨年11月に出馬表明で掲げた「勝手連」的な勢力結集の一翼を担うことになる。同氏支援へ超党派の県議が名を連ねる政治団体「希望郷いわてを実現する会」には参加しない考え。

  菅原委員長は「つくる会で検討する中、平野氏が自民の全面支援を受けるのが明らかになった下で、自民党県政の復活阻止へ柔軟な対応を取るべき。復興をさらに前へ進めるためにも選挙戦で達増氏への柔軟な対応をするべきではないかと意見が出された。県民からも声が出されている」と説明した。

  同時に4年前に党県議が2人に増えたことで復興が進んだことを強調。「その点で今回の県議選で党3議席が実現すれば復興をさらに前進させる決定的な役割を持つ」と主張。奥州選挙区で擁立した新人を含め3議席獲得に力を入れる考え。

  斉藤信県議(盛岡選挙区)は「自主的な支援によって結果として知事に対する影響力が大きくなるのではないか。達増氏が当選すれば前向きな変化がつくられると思う」との認識を示した。

  また、菅原委員長は10月に予定される参院補選について「擁立に向けて鋭意努力している。期待していてほしい」と述べた。


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