盛岡タイムス Web News 2015年  6月 26日 (金)

       

■ 古里発信「啄木定食」 好んだカボチャとそばも 玉山産も多く使用 完成発表・試食会 渋民地区自治連絡協


     
   試食と検討を経て25日に発表された「啄木定食」。ワラビ、クレソン、ニジマスなど玉山産の素材をふんだんに使った  
   試食と検討を経て25日に発表された「啄木定食」。ワラビ、クレソン、ニジマスなど玉山産の素材をふんだんに使った
 

 食から人間啄木を味わう―。盛岡市玉山区の渋民地区自治会連絡協議会(佐々木由勝会長)は25日、開発に取り組んできた「啄木定食」の発表会と試食会をユートランド姫神(玉山区下田生出)で開いた。啄木の日記や書簡をヒントにメニューを考案。地元食材をふんだんに使った地域発信メニューで、啄木関連行事などで提供がスタートする。一般向けには、7月中旬ごろユートランド姫神で事前予約制の提供が始まる予定。今後、試食会などの意見をまとめて提供方法を検討する。

  「啄木定食」は、「わらび・みがき鰊(にしん)田舎煮」「クレソン辛子和え」「ニジマス洗い」「カボチャとナスの煮物」「お新香」「雑穀ごはん」「そば」「アイスクリーム」の8品。ワラビ、クレソン、ニジマスなど玉山区産の食材を多く使っている。

  2月に同施設の料理人が提案した定食の試食会を実施。郷土料理研究家の梅津末子さんのアドバイスを受け、啄木の好みの味を想像しながらより多くの人に味わってもらえるよう、味付けや盛り付けを工夫した。

  佐々木会長は「人間啄木について勉強をするうち、食べ物の記述が多くあることが分かり親しみが湧いた。ここに来れば、啄木ゆかりの場所を歩きながら『啄木定食』も味わうことができる。地域活性化につなげたい」と、意気込む。

  試食会には、同連絡協議会の13自治会の会長らが参加。ユートランド姫神の砂子田英一郎支配人が料理を解説した。

     
   渋民出身の啄木が食べた味を想像しながら定食を味わう渋民地区の自治会長ら  
   渋民出身の啄木が食べた味を想像しながら定食を味わう渋民地区の自治会長ら
 


  メニュー開発に協力した石川啄木記念館の森義真館長は「啄木は特にそばとカボチャが好きだったので、メニューに生かされて良かった。啄木ゆかりの地のツアーに取り入れるなど、さまざまな活用が期待できそうだ」と話す。

  啄木は、盛岡中学時代に友人たちと発行した回覧雑誌「爾伎多麻(にぎたま)」(1901年9月21日)に、ほかの仲間とともに「嗜好」を発表。「食、ソバ、カボチア(カボチャ)」などと好みを記している。

  生出2自治会の桜聖四郎会長(69)は「クレソンも手打ちそばも子どものころから食べていたので、懐かしさも感じられる。多くの人に味わってほしい」と、地元から生まれた一品一品を味わった。

  「啄木定食」は1千円で提供される予定。

  同連絡協議会では2013年度から、盛岡市地域協同推進計画に基づく地域協働による地域づくりの一環で、啄木にちなんだ「食」を地域の活性化につなげようと取り組んでいる。


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