盛岡タイムス Web News 2015年  6月 28日 (日)

       

■ 盛岡市仙北中 恩師と生徒の親子展 元教諭の松田幸夫さんと6期生たち 絵筆に彩る60年

     
  故郷気仙沼市の風景画を背に談笑する池田さんと松田さん(右)  
  故郷気仙沼市の風景画を背に談笑する池田さんと松田さん(右)
 


  盛岡市愛宕町の同市中央公民館で28日まで、盛岡市立仙北中の元教諭、松田幸夫さん(80)=一関市=の作品展(主催・教え子による松田幸夫展実行委員会)が開かれている。同校6期の卒業生を中心に企画。松田さんの定年後の作品39点のほか、教え子の作品も展示した。仙北中で化学の教諭だった松田さんが、教壇から初めて受け持った生徒たちとは、60年以上たった今も交流が続いている。松田さんの出身地の宮城県気仙沼市や海外の風景などが大きなカンバスに生き生きと描かれている。

  教え子の盛岡市の池田勝彦さん(70)が、3月に開いた祝いの席で松田さんに話を持ちかけたのがきっかけ。恩師の絵を多くの人に見てほしいと準備を進めていた。

  松田さんは「こんなに立派な展示をしてくれるとは想像もしなかった。今回のために、みんなが絵に額を作って展示までの全てをやってくれた。私が描いた絵と、教え子の作品を1冊の本にしてくれた。言葉も出ないくらい感謝している」とにっこり。

  松田さんが絵を描き始めたのは定年後。それまで仕事一筋で趣味はなかったが、奥州市の画家に8年程師事した。旅行好きで、これまでに30カ国を回った。今回の展示では、空の明るさが印象的だったというフランスの波止場、イタリアのフィレンツェの風景画を展示している。

  池田さんら教え子にとって、松田さんは立派な恩師とも、兄とも慕う存在。池田さんは「同期生が集まるクラス会は、40年以上続いている。年に1、2回開き必ず50人以上は参加している。中には立派になって忙しい人もいるが、県外や東京からでも駆け付ける人も多い」と、同窓の絆を強調する。

  作品集の編集などに協力した盛岡市の教え子の吉田矩彦さんは「気仙沼の公民館や、学校に展示できればと思っている。気仙沼市の絵は、震災に被災する前の10年から20年前の風景。当時を思い出せる貴重な絵だと思う。今回の展示だけで終わらせるのはもったいない。今後、学校の文化祭などで同窓生の作品を展示したりできないか、方法を相談したい」と話していた。午前9時から午後5時まで。


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