盛岡タイムス Web News 2015年  6月 30日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉64 盛岡市 みたけ4丁目地内 独居のお年寄り話の輪 すみれッコ会 健康は街のサロンから(馬場恵)


     
  6月28日に開かれた「すみれッコ会」。民生児童委員のリードで簡単な体操も  
  6月28日に開かれた「すみれッコ会」。民生児童委員のリードで簡単な体操も
 

 「女性はなぜ、男性より長生きするんでしょう」「にぎやかに騒いだりするのが得意だからじゃない」「ストレス解消は女の人のほうが上手だもんね」…

  盛岡市みたけ4丁目の県営厨川アパート集会室。毎月第4日曜日、午前10時から午後2時まで。昼食を挟んで開かれているのが、みたけ北町内会(立花秀美会長)の「すみれッコ会」だ。

  70〜80代の一人暮らしの高齢者が気兼ねなく交流できるサロンとして始まったのが2010年10月。以来、毎月15人ほどのメンバーと出席できる民生児童委員、町内会役員らが参加して楽しんでいる。

  町内会からのお知らせのほかは、特に決まった活動メニューはない。老人大学で聞いた健康法を話題にしたり、大きな声で歌ったり。座ったままできる健康体操で体をほぐすことも。昼食の弁当は各自が実費負担。会場費のみ町内会が補助している。活動内容の計画を細かく立てすぎない気やすさが、長続きのこつだという。

  メンバーの千葉潤子さん(78)は「もう35年も一人で住んでいるけれど、一人でいることは、まずない。常に誰かと会って、話をするのが健康の秘訣(ひけつ)。この会も毎回、とても楽しみ」と声を弾ませた。

  町内会は約500世帯。町内会の役員も、多くがシニア世代だ。同町内会福祉部の佐藤勝美さん(69)は「こういう場に出てくる人は、やはり元気がいい。一人で家にこもりがちな高齢の男性を、どう巻き込むかが今後の課題」と語る。

  同町内会育成部で長年、子ども会の世話をしている蛇口繁孝さん(77)は、夕涼み会や餅つきなど、高齢者と子どもたちが、触れ合う機会をなるべく作るようにしている。「昔なら、黙っていても近所のおばちゃんたちが一番いい先生だったが、今は難しい。せめて、あいさつぐらいは、できる関係にしたい。一人暮らしの高齢者も気持ちを発散できる場が必要」と話す。

  高齢化が進む中、いかに支え合い、豊かな地域を作っていくか。町内会の立花会長も「参加する高齢者が増えれば、グループに分かれて趣味の活動をしたり、温泉に行ったり、やりたいことができる可能性が広がる」と期待する。

  次回7月26日のすみれッコ会は、地域で活動するギターアンサンブルグループを招いて、ミニコンサートを開く予定。すみれッコ会発足当時から世話役を務める鈴木千恵子さん(83)は「自由に楽しみながら、おしゃべりすることが実は力になる。いざという時、支え合える関係ができてきた」とほほ笑む。
(馬場恵)


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