盛岡タイムス Web News 2015年  7月 5日 (日)

       

■  みらいママ 「子育て中」応援 気仙沼で被災、盛岡市に拠点 小野寺昌子さん しぇあハート村マルシェで始まる 月1回ワークショップ


     
  小野寺昌子さんを囲んで子育てについて話し合う参加者  
  小野寺昌子さんを囲んで子育てについて話し合う参加者
 

 宮城県気仙沼市で東日本大震災に遭い、盛岡市下飯岡にワンネスハート総合療術院を開業した小野寺昌子さん(57)が主宰するワークショップ「子育てサポート『みらいママ』」が7月から、盛岡市本宮5丁目のしぇあハート村マルシェで始まった。小野寺さんは親業や整体、インド発祥の「ワンネスディクシャ」などを広く学び、宮城県子育てサポートリーダーや気仙沼市家庭教育推進協議会委員を務める。自らの経験を生かして子育て中のママやパパを応援していきたいという。

  「いけないと思っていても、つい感情的に子どもを叱ってしまう」「息子はやんちゃ。言うことをきかない。何とか可能性の芽を摘まずに、良いところを伸ばしてやりたい」「自分は、子どもが嫌いなのかなと落ち込む。2人目を産む自信がなかなか持てない」…。

  ワークショップには子育て真っ最中のママ4人のほか、小野寺さんの活動に関心を寄せる先輩ママや祖父母世代の女性ら6人が参加。子育ての悩みや、子育てを経験して気付いた思いなどを交換した。

  「褒められたくて良い子に振る舞う子、わざと悪いことをして親の関心を引こうとする子もいる。子どもも、大人も、周りに愛されたい。ありのままの自分を受け入れてもらうことで安心感が得られる」と小野寺さん。「自分が幸せじゃないと他人の幸せを祝う気持ちには決してなれない。まず、子どもより先に、自分自身の心を開放して楽になり、満たされることが大事」と助言した。

  ワーク中、子どもたちは別室で預かり、ママたちは心身ともにリフレッシュ。2歳の長女と参加した吉田智美さん(30)は「みんなも同じような悩みを持っていることが分かり、自分を責めていた心が少し軽くなったような気がする。あしたからまた頑張れそう」。2歳の長女を子育て中で、秋に第二子の出産を控えている大坂菜実さん(30)も「情報共有できて良かった。一呼吸置いて向き合うことが大事と気付かされた」と笑顔を見せた。

  小野寺さんは釜石市生まれ。息子3人を育て、孫も2人いる。震災津波で気仙沼市の自宅は全壊。2013年4月、盛岡市に自宅を再建。14年1月には、気仙沼市にあったワンネスハート総合療術院の拠点も移した。現在は宮城県と行き来しながら子育て支援や講演を続けている。親子を対象にした交流活動に数多く関わる中で「子育てする親が精神的に安定しなければ、子どもと良い関係は作れない」と確信した。

  新天地の盛岡で、子育て中の親を支援する機会を模索。被災者と地域住民をつなぐ、しぇあハート村マルシェに出合い、ボランティアで月1回のワークショップを開催することにした。インドで学んだ瞑想(めいそう)や人間関係づくりのワークなども取り入れながら、世代を超えた交流の場を作りたいという。「お母さんやお父さんの気持ちを癒やし、子育てが楽になるよう応援したい」と張り切る。

  マルシェの世話係の小田中由美子さん(67)も「それぞれの本音を、ここに置いて帰ることで、元気になる場を目指したい。マイナスと思えることも気兼ねなく話しあえる場に」と取り組みに期待した。

  次回のワークショップは8月19日午前10時から。会場維持費協力金200円と参加費500円が必要。ワーク後は交流会も。託児あり。参加申し込み、問い合わせは小野寺さん(電話019―637―3712)、しぇあハート村マルシェ小田中さん(電話090―7334―8598)へ。
(馬場恵)


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