盛岡タイムス Web News 2015年  7月 18日 (土)

       

■ ワースト1返上へ見守り 県自殺総合対策本部 心のケアきめ細かく 職員対象「GK」養成

     
   
 
県庁で開かれた自殺総合対策本部会議
 


  県自殺総合対策本部(本部長・達増知事)は17日、盛岡市内丸の県庁で会議を開き、本県の自殺の現状や自殺対策の取り組みについて協議した。国の人口動態統計で、本県は最新の2014年で自殺死亡率(人口10万人当たり)が26.6と都道府県別でワーストとなった。県内では働き盛り世代や高齢者に限らず、いじめが原因とみられる中学生の亡くなるケースが起きている。このため、きめ細かい取り組みの必要性が確認された。

  県保健福祉部によると、本県の自殺者数、自殺死亡率は03年のピークで527人、37.8だった。自殺死亡率の全国平均は25.5で、都道府県別でワースト3に位置した。その後、減少傾向が続き、14年は全国平均19.5との差こそ縮小したものの、都道府県別でワーストになった。

  達増知事は会議の冒頭、「昨年、今年と中学生が亡くなる痛ましい事案が発生している。一人でも多くの自殺を防ぐため今後も生活支援、長期的な心のケア、健康づくりの支援などについて、自殺対策推進協議会などと連携して、きめ細かく取り組んでいく必要がある」と説いた。

  こうした中、県の取り組みとしては、悩んでいる人に気付き、声を掛け、話を聴いて必要な支援につなげ、見守る人「ゲートキーパー(GK)」の県職員対象養成研修を実施。21、24日に庁内システムを活用して県庁、振興局に勤務する職員にGKに関するDVDを視聴してもらう。

  22日には官民48関係機関で構成される県自殺対策推進協議会を盛岡市内で開催するほか▽自殺者の多い年代をターゲットにした取り組み▽人材養成・育成▽被災者支援▽普及啓発−などを展開する。

  県は3月に新たな県自殺対策アクションプランを策定。県をはじめ市町村、その他団体の役割や取り組みが盛り込まれている。

  目標には「一人でも多くの自殺を防ぐ」ため、当面18年までに13年の自殺死亡率26.4を10ポイント以上減少させることとし、23.7以下になることを目指している。


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