盛岡タイムス Web News 2015年  7月 20日 (月)

       

■  復興へ実績と手腕競う 達増氏(現職・2期)と平野氏(参院・元復興相)対決 告示まで1カ月 各党会派、前哨戦に熱


       
  平野達男氏 達増拓也氏  
 
平野達男氏
達増拓也氏
 

 任期満了に伴う知事選(8月20日告示、9月6日投開票)は告示まで1カ月に迫った。これまで立候補を表明したのは現職の達増拓也氏(51)、新人で参院議員の平野達男氏(61)の無所属2人。県内各政党の支持・支援はほぼ固まっており、両氏の一騎打ちが濃厚だ。東日本大震災津波からの復旧復興という課題を抱える本県のかじ取り役をめぐり、現県政の継続か、対抗勢力による路線転換か。本県の将来を占う政治決戦へ、前哨戦も熱気を帯びている。

  もともと両氏は小沢一郎生活の党代表によって政治の道へ進んだ。2012年の分裂後に民主党を相次いで去り、今回それぞれ政党や各種団体の支持・支援を受けて戦う。

  13年参院選ごろから平野氏の知事選転出はうわさされた。分裂後の2度の衆院選、参院選を経て、小沢氏系勢力、これに対抗または反旗を翻した勢力が攻防を繰り広げた。今度は知事選に舞台を移し、小沢氏系である達増氏と対抗勢力などが支える平野氏の構図が現実となった。

  達増氏は、任期満了まで約1年を迎えた昨年8月、自らの進退に初めて言及した。同11月には衆院の解散風が吹く中、早々と三選へ名乗りを上げた。「県民党」や「勝手連」などをキーワードに、復興や地方創生について現県政の継続を旗印に掲げる。

  生活の党県連、分裂後にたもとを分かった民主党県連が支援する。共産党県委員会も自主的支援を打ち出した。社民党県連合は自主投票だが、同党盛岡総支部は事実上の支援を決めた。連合岩手、岩手友愛会、平和環境県センターがそろって推薦する。

  支持団体の希望郷いわてを実現する会に達増氏も加わり、妻・陽子氏も県内を回る。18〜20日は奥州、花巻、盛岡各選挙区の同実現する会県議候補の報告会や後援会総会に精力的に出席。19日は都南地区で自らの後援会連合会の県政報告会を開き、支持県議候補らも同席した。事務所開きは盛岡市中心部で8月8日の予定。

  平野氏は、県議会無所属会派いわて県民クラブの要請に応え、4月に立候補を表明。「県政を変える」と、達増県政からの転換を強調。知事選を自らの「最後の奉公の場」と位置付け支持を訴える。

  自民党県連が「幅広い基盤の上に立った、開かれた県政」(鈴木俊一会長)の担い手擁立を模索する中、支援を決定。県議有志の「開かれた県政を創る会」も発足。過去戦ってきた勢力や仲間とともに知事選と県議選を連動させる土台を固めた。

  県内各界の参加する「支援する会」も市町村単位などで順次結成中。前回自主投票だった農政連、県建設業協会など各団体が推薦し、支持を鮮明にする。30日は盛岡市の支援する会設立と盛岡地区総決起集会もある。

  8月上旬には支援する会連合会が正式に発足する見込み。平野氏も支援する会設立や支持県議の事務所開きなどに顔を出し、街頭演説も始めた。事務所開き式は盛岡市菜園1地内で30日の予定。

  こうした中、達増氏が1期目の公約だった2期8年を翻したこと、平野氏には参院任期を4年残して知事選に挑むことに対し、互いに批判する舌戦も展開されている。両氏の支持・支援する政党から与野党対決の図式も浮上。安保法案などへの世論も踏まえ「県政と国政は別」、「知事選、県議選は安倍政権の信を問うものに」と立場で主張も割れる。

  一方、盛岡市に限っても市長選と市議選が8月にあり、知事選に伴う参院補選も10月の予定だ。候補のポスターが乱立し、どの選挙がいつ行われ、誰が出るのか分からない有権者も少なくない。

  県政界周知の事実も、有権者に両氏の政策的な違いなどがどう映っているか。陣容だけでなく、政策や県政の担い手としての本気度を広く早く有権者に伝える努力が勝敗の分岐点となる。

  県選管によると、選挙人名簿の登録者数(6月2日現在)は107万6060人(男51万548人、女56万5512人)。


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