盛岡タイムス Web News 2015年  7月 21日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉66 盛岡市 青山3丁目町内 店主ら若返り再スタート サンサン青山さん通り商店会 青年部がはしご酒イベント


     
   中心メンバーが集まった7日の打ち合わせ。イベントの持ち方から商店街の在り方まで話が盛り上がった。左から伊藤千鶴さん、佐藤勇人さん、秋山耕基さん、佐藤伸夫さん  
   中心メンバーが集まった7日の打ち合わせ。イベントの持ち方から商店街の在り方まで話が盛り上がった。左から伊藤千鶴さん、佐藤勇人さん、秋山耕基さん、佐藤伸夫さん
 

 盛岡市青山3丁目のバス通り付近の小売店や飲食店などで組織するサンサン青山さん通り商店会(渡邊正行会長、会員35)。これまで商店街の活性化を担ってきた法人格のサンサン青山さん通り商店街振興組合を任意団体に移行し、2014年4月に再出発した。この商店会を若い力で盛り上げていこうと30〜40代の若手店主の有志が呼び掛け7月1日、青年部が発会。地域の活性化に向けて動き出した。

  IGR青山駅の開業、大型スーパーの撤退と新規進出、市営アパートの改装など近年、地域は劇的に変化している。高齢化は顕著だが、新築されたマンションなどには若い世代も多い。駅の開業で新しい人の流れが生まれ、交通量が増えた一方で、かつてのように商店街をゆっくり歩く雰囲気は失われた。

  課題山積の商店街を何とかしたい─。その手始めに、商店会加盟飲食店の「はしご酒」を楽しむイベントを青年部主体で企画する試みが進んでいる。

  青年部発会の呼び掛けメンバーは、なかなかの個性派ぞろい。事務局の佐藤伸夫さん(39)=中華料理店Chinese晴菜=は関東で修業後、大手ホテルの県内系列店で15年料理長を務めていた。青山に開業し、間もなく3年。「せっかく周りに若い人も増えている。商店会活動に積極的に参加することで、事業の多様化、広域化も進むと思う。自由な発想で新しい企画に挑戦したい」と張り切る。

  青年部会長の佐藤勇人さん(42)=鉄ぱん屋IPPIN=は、民間企業のフード部門の責任者を経て、この1月に出店した。「IGRの駅があり、学校があり、近くに市役所の支所まである。可能性を感じる地域。上の世代と若い世代が語り合い、良い記憶を掘り起こしながら次世代につないでいく場が必要。さびついてしまったエンジンを動かすきっかけづくりをしたい」と意気込む。

  副会長の伊藤千鶴さん(35)=きれい処ばおばぶ=は3歳の長女を育てながら、独立開業した店を切り盛りする美容師。秋山耕基さん(31)=こころ鍼灸(しんきゅう)院=は、不妊など婦人科系の悩みへの対応を得意とする鍼灸師。語り出せば、それぞれに物語があり、新しいアイデアも生まれそうだ。

  同商店会の歴史は1963年の青山北大通り商店街の発足にさかのぼる。70年の岩手国体当時は、メーン会場の県営陸上競技場に近い通りだったこともあり、大いににぎわった。

  90年代はダイエーシティ青山など大型スーパーの出店で、苦境に立たされるも、街路灯などの環境整備や、通りを歩行者天国にしてのABCよ祭りの開催、買い物スタンプの発行など活性化事業に果敢に取り組んできた。

  同商店会の渡邊会長(67)は「若い人たちの動きを後押ししたい。多少のジェネレーションギャップはあるにせよ、地域を良くしたいという思いは一緒。乗り越えていけるはず」と期待する。(馬場恵)


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