盛岡タイムス Web News 2015年  7月 28日 (火)

       

■  県議選告示まで1カ月 知事選軸に主導権争う 出馬表明前回より減 盛岡区など少数激戦


 任期満了に伴う県議選(総定数48)は8月28日の告示まで残り1カ月となった。立候補を表明しているのは全16選挙区で61人。同じ9月6日投開票の知事選は現職と新人による一騎打ちの様相で、県議選はそれぞれの支持勢力の獲得議席数が県政界の路線継続か、転換・刷新かを占う重要な戦いになる。県議選陣営の多くが知事選で現・新いずれかの支持に旗幟(きし)を鮮明にする。このため世代交代が進まず、少数激戦や無競争だったり、大混戦の選挙区が出ている。

  前回2011年は選挙区、定数とも同じで72人が立候補。うち紫波(定数2)と九戸(同1)の計3人が無競争だった。この4年間で死去や13年参院通常選挙、14年の紫波町長選、4月の矢巾町長選に転出した4人が辞職。県議会は13年度までに次期改選後も総定数、選挙区定数を現行通りとすることを決めた。

  現有44人で立候補を表明したのは40人で前回より2人多い。元職は北上(同4)、久慈(同2)、二戸(同2)の計3人で前回より1人多い。新人は18人で前回より13人も少ない。現時点で無競争の選挙区は盛岡地域の八幡平(同2)を含めて7選挙区あり、洗礼なしで計11人が議席を得ることになる。

  現職で勇退表明したのは4人。内訳は滝沢(前回・岩手、定数3)に2人、宮古(同3)に1人。盛岡(同10)で1人が10月に予定される参院補選へ出馬の意向を8日に表明している。

  候補予定者数の減少や無競争が多い背景には、12年の民主党分裂や知事選対応が一因として考えられる。知事選で現職を応援するか、対抗馬を立てるか。新人の出馬表明後もどちらを応援するかで各党の決定がずれ込んだ。このため新人の擁立や党派の公認・推薦が迷走した選挙区もある。

  前回は告示1カ月を切った段階で新たに出馬の意向を表明し、立候補した陣営もある。今回もさらに候補予定が増える要素はある。

  ただし前回4人が出馬した知事選の図式と比べると、現職には民主や共産はじめ野党、新人は自民・公明党が支持に回る与野党対立の構図が浮上した。県議選に知事選の対決が色濃く反映され、県内各政党から新たな候補が名乗りを上げる見込みは薄い。

  一方、地域事情や直近の市町村選挙の影響で知事選でどちらも支持を鮮明にしない無所属の陣営もある。陣営内部で支持が割れており、候補予定者が動くことで自らの得票へマイナスに働く可能性があるからだ。

  盛岡地域4選挙区の立候補予定者数は、盛岡が現職9人と新人2人の計11人、八幡平(八幡平市と岩手町、葛巻町)が現職のみ計2人、滝沢(滝沢市と雫石町)が現職1人と新人4人の計5人、紫波(紫波町と矢巾町)が新人のみで計3人。

  盛岡では前回16人が立候補したの対して、1人しか落選しない少数激戦区に。投票率にもよるが当選するには1万票台に載せる必要がある。民主分裂と知事選対応などで新人の擁立が遅かった。自民は前回3人から現職2人に、社民も初めて1人のみの擁立にとどめた。知事選で現職と新人への支持はきっ抗する。

  八幡平では知事選でともに新人を支援する自民、県議会無所属会派で政治団体いわて県民クラブの現職の2人がすみ分け。旧民主系の出馬が今回ゼロ。

  滝沢では県民クの大宮惇幸、生活の喜多正敏両氏が勇退。自民現職1人に対して、民主か生活または両党の推薦を受ける無所属3人と県民クの新人が名乗り。過去の滝沢市2人、雫石町1人の獲得議席に変化があるか、勇退現職を継承できるかが注目される。

  紫波では、両町長選転出で現職不在。紫波町2人、矢巾町1人の3新人の構図。紫波町内では自民系の擁立が遅れ、先んじて無所属が表明。矢巾町では激しかった4月の町長選を経て町民党候補が擁立され、事実上一本化が図られた状況。

  県選管によると、選挙人名簿の登録者数(6月2日現在)は107万6060人(男51万548人、女56万5512人)。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします