盛岡タイムス Web News 2015年  7月 31日 (金)

       

■  矢巾町岩崎川 河道掘削に着手 18年度まで床上浸水対策 県が8・9水害教訓に


     
  安全祈願祭で鍬入れする高橋町長、浅沼局長、水本社長(右から)  
  安全祈願祭で鍬入れする高橋町長、浅沼局長、水本社長(右から)
 

 矢巾町を流れる岩崎川の河川改修工事に係る安全祈願祭は30日行われ、本格的な河道掘削工事が始まる。県による同川床上浸水対策特別緊急事業の一環。2013年8月9日の集中豪雨では、同川の氾濫により同町の中心部で382戸が床上、床下浸水の被害を受けた。同緊急事業計画延長の2・64`のうち今回、着工するのは北矢幅地区の河川改修で、砂子田橋付近から大沼橋までの935・5b。16年3月の完了を見込む。

  同緊急事業の河川改修では、掘削により河道の断面積を約7倍に拡幅。13年と同規模の豪雨が発生しても安全な川の流れを保つよう整備する。同年の豪雨は同町内の南昌山観測所(県所管)で1時間雨量が最大72_、日雨量が272_を観測している。

  短時間の集中豪雨で煙山ダムは満水となり、岩崎川からの越流が多くの家屋を襲った。床上浸水は96戸、床下浸水は286戸。矢巾ショッピングセンターや住宅街に隣接する道路も冠水し、交通上の混乱を引き起こし、住民の避難を妨げる状況となった。

  同緊急事業は14年度に開始し、事業期間は18年度までの5カ年で、事業費は約48億5千万円。このうち、今回の北矢幅地区の河川改修は同町の水清建設(水本孝社長)が行う。同日の安全祈願祭は同社主催で行われ、防災に向けた安全、迅速な整備を誓った。

  同災害で流された岩崎川橋などの改修は既に始まっており、今後は河道や護岸の改修が本格化する。大沼橋から同町上矢次地内の県道不動盛岡線付近までの改修に向けた工事発注も行われる。

  同日の祈願祭には高橋昌造町長、浅沼康揮盛岡広域振興局長や工事関係者ら約30人が出席。浅沼局長は「矢巾町では中心市街地としての整備、岩手医科大附属病院の開設が予定されており、土地利用の進展に対応したさらなる治水対策が急務。まちづくりの基盤となる事業の推進に全力で取り組んでいく」と述べた。

  水本社長は「安全第一、かつ迅速に工事を進めていく」と話した。


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