盛岡タイムス Web News 2015年  8月 1日 (土)

       

■ 〈体感思観〉大崎真士 「2ショット」の夏の陣




  盛岡市内のあちらこちらに各選挙戦候補予定者のポスターが貼り出されている。特に2ショット写真の並ぶ「2連ポスター」。公職選挙法に抵触しない「秘策」だが、有権者の目には、どう映っているだろう。

  2連ポスターは、政党や政治団体が選挙戦前でも政治活動を理由に掲示できる、いわば戦術上の裏技だ。国会議員や著名人ら弁士と一緒に、直近の選挙の立候補予定者が2ショットで掲載される。そこに講演会や街頭演説会の日時、場所が書かれてあるのは、近付かないと読めない。

  テレビや著作で有名な「夜回り先生」の講演会に行きたいのでチケットがほしいと頼んできた知人は、もう1人写っている市長選新人を知らなかった。ある国会議員と地元テレビ元アナウンサーのポスターが知事選・県議選候補という認識がなく、対談の告知と思っていた市民もいた。

  昼食に出掛けた食堂の女性に選挙戦について尋ねると、知事選新人の名前を挙げながら、市長選現職の評価を口にした。

  どうやら誰がどの選挙に出る候補か、知らない有権者は少なくない。いつ告示され、投開票されるかを把握しているかも怪しい。

  今月だけで盛岡市内で四つの選挙が告示され、うち二つが投開票される。前回無競争だった市長選(16日告示、23日投開票)の選挙戦が確実で4年前より一つ増え、しかも東日本大震災津波の影響で任期延長になった市議選と同日選だ。

  同じく任期延長された知事選・県議選(20日告示、9月6日投開票)も告示日が4年前より5日早まり、県議選が今月28日告示で一つ増えた。

  選挙に出馬する顔ぶれがほぼ出そろい、選挙戦の体制が固まり、支持集めに前哨戦はにぎやかだ。ただし、有権者にはまだ浸透していない。これだけ選挙が集中し、4種類の選挙とさまざまな組み合わせのポスターが乱立すれば無理もない。当選を勝ち取る夏の陣は、これからが本番となる。


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