盛岡タイムス Web News 2015年  8月 4日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉68 盛岡市上米内地内 珍しいベリーも評判に 新鮮青果販売所 無農薬の魅力を地元に(藤澤則子)


     
   「上米内の51歳と65歳のコンビ」と笑顔を見せる細越確太さん(左)と矢羽々政道さん。丹精込めて育てたブルーベリーは大粒の「チャンドラー」など数種類を混ぜてパック詰めで販売している  
   「上米内の51歳と65歳のコンビ」と笑顔を見せる細越確太さん(左)と矢羽々政道さん。丹精込めて育てたブルーベリーは大粒の「チャンドラー」など数種類を混ぜてパック詰めで販売している
 

 ブルーベリー、ブラックベリー、プルーン―しだれ桜の名所で知られる盛岡市の米内浄水場近くに6月、新鮮な果実や野菜を扱う上米内新鮮青果販売所がオープンした。本州では珍しいハスカップなどベリー類を豊富に扱い、「お得意さん」も徐々に増えてきた。運営する上米内青果生産者有志の細越確太代表(51)は「近所の人がカシスの食べ方を教えてくれたり、地域の人たちに育ててもらっている」と笑顔を見せる。

  一級河川・米内川流域にある同販売所は、JR山田線上米内駅から徒歩1分の同市上米内中居26地内にある。販売している野菜類は、上米内の矢羽々政道さん(65)が無農薬で育てたもの。今の時期は夏野菜のほかブルーベリーなどベリー類が最盛期。「妻が地域の婦人会でジャムを作っているので、珍しい種類のベリーがあると手が伸びる」と、買い込む男性の姿も見られた。

  今年の収穫期は過ぎたが、北海道で多く生産されているハスカップも扱っている。「本州では珍しいと思うが、朝夕に気温が下がる上米内の気候に合っているようだ」と矢羽々さん。「最初の数年は実も小さく、収穫できるようになるまで10年かかったが、やっと味わってもらえる」と手をかけた果実に自信を見せる。

  「青果本来の甘み、酸味、苦み、風味を安心して楽しんでほしい」と細越代表。上米内の出身で、今春、東京での会社勤めに区切りをつけて故郷に戻った。盛岡を離れている間、細越さんの畑に手を入れてくれたのが矢羽々さんだった。

  農薬を使わない代わりに防虫ネットを使い、草取りに励む矢羽々さんの仕事ぶりに、「この野菜を地元の人に味わってもらいたい」と販売所の開設を思い立った。春には多くの花見客が訪れる米内浄水場近くの実家跡地を活用。細越代表、生産者の矢羽々さん含め地域の5人ほどが有志として運営に関わった。

  目玉にと考えていたベリー類を並べると、早速近所の人が何種類か購入し、ジャムにして持ってきてくれた。ほのかな酸味と深みのある味わいとともに地域の人たちの温かさを感じた。

  「地域の若い人たちにも地元の野菜を食べてもらいたい。まだまだ試行錯誤中だが、ここが情報発信やコミュニケーションの場になればうれしい」と意欲を見せる。

  営業日は、4月から11月ごろ(霜が降りるまで)の土日祝で、午前10時ごろから午後4時ごろまで。
    (藤澤則子)


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