盛岡タイムス Web News 2015年  8月 8日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 佐々木貴大 全力プレーのアツさ


 
 第97回全国高校野球選手権岩手大会の取材、無事終了しました。例年以上の猛暑に見舞われたが、チームを組んだ同僚などさまざまな支えを受け、乗り切った。優勝した花巻東は7日の甲子園初戦、専大松戸に勝利。この調子で岩手県の他の高校球児の分も、甲子園で躍動してほしい。

  盛岡地域の学校を中心に振り返ると、やはりハイライトとなるのは「8回の盛北」だろう。軽石智幸監督によると、もともと8回に崩れることが多かったため、あえて練習から意識することで強みに変えたという。その盛岡北は終盤の集中力と明るさを武器に、同校初のベスト4に進出。「歴史を塗り替える」という目標を達成した。

  盛岡北に限らず、今大会は感情、特に明るい感情を前面に出すチーム、選手が多かったように感じる。単独出場を果たした雫石は試合中どんな窮地を迎えても笑顔を見せていた。紫波総合の稲垣和希投手は客席まで叫び声を響かせ力投。その紫波総合に勝利した盛岡商は「ラッキーボーイ」と呼ばれる試合前の儀式で団結を高めた。

  高校野球において、ガッツポーズに代表される感情を表に出す行為はしばしば議論の対象となる。肯定と否定どちらの意見も理解できるが、個人的な見解を述べさせてもらえば、試合の進行を著しく妨げる、または相手を極度に挑発・侮辱するような行為は論外として、試合中に球児の感情が表に出ることは自然なものだと感じる。先述の「ラッキーボーイ」に代表されるような「儀式」も、試合をうまく進めるチームのルーティンワーク、さらに進めて「工夫」であると捉えるならば、それも真摯(しんし)に試合に臨んでいる証拠になるのではないか。

  計算してみると、今大会の総写真撮影枚数は5555枚(開会式、閉会式除く)。一日平均にすると505枚。それだけ重いカメラを構えれば記者の体にもガタがくるのか、大会後から右ひじのダルさが抜けない。業務の合間を縫って治療に励み、高校野球以外の取材にも全力投球したい。


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