盛岡タイムス Web News 2015年  8月 19日 (水)

       

■  達増氏無投票で3選か 知事選あす告示 焦点は県議会の主導権へ


     
  達増拓也氏  
 
達増拓也氏
 

 任期満了に伴う知事選は20日、告示される。2011年3月11日の東日本大震災津波に伴い統一地方選の時期からずれ込んで2度目の選挙。無所属で現職の達増拓也氏(51)が3選へ独走状態で、ほかに出馬や擁立の動きはなく、戦後初の無競争がほぼ確実な見込み。対抗する勢力の推した平野達男参院議員(61)が土壇場で出馬をとりやめ、28日告示、9月6日投開票の県議選後の勢力図に焦点が移行している。

  達増氏は、任期満了まで約1年を迎えた14年8月、07年の初当選時の公約に掲げた「2期8年までにこだわらない」と方針転換を表明。同11月15日に3選へ早々と名乗りを上げた。政党の推薦を求めない県民党の立場で、勝手連的な結集で臨む考えを示した。

  一方、達増県政や小沢一郎生活の党代表に対抗する、いわて県民クラブが平野氏擁立を模索。3月に県民クが出馬要請したのを受け、平野氏は4月14日に出馬を表明した。自民、公明も支援・支持を明確にし、現職県議、民間の有志がそれぞれ平野氏を支援する組織を立ち上げ、体制を整えてきた。

  県政界は、12年の民主党分裂後の同年の衆院選で民主残留組と小沢代表と行動を共にした勢力が戦った。さらに13年7月の参院通常選挙に伴い、民主を下野した平野氏が無所属で立候補。自民、民主、生活の候補らを退け、3選を果たした。

  こうした背景の下、平野氏の知事選転出に警戒感を強め、連合岩手と岩手友愛会、平和環境県センターの労働3団体がそろって達増氏の推薦を決めた。

  現職やOB県議、新人候補予定者らが参加する政治団体希望郷いわてを実現する会が発足し、達増氏も加入。民主、生活、共産、社民、中央政界を通じて維新がそれぞれ支援・支持を打ち出して野党結集が加速。無所属も支援に名を連ねた。

  国政で安保法案などをめぐり与党への風当たりが強まると、知事選でも与野党対決が色濃くなった。与党の支援・支持を受けた平野氏は、争点が県政から国政に移ったのを理由に告示わずか2週間を切った7日に出馬を断念してしまった。

  達増氏はこの間も戦う体制を着実に整えた。空席だった後援会連合会長に森越康雄元日教組委員長を据えた。公約集「希望マニフェスト2015―19」も発表し、復興と県版地方創生・ふるさと振興、希望郷いわて実現による達増県政の路線継続を唱えた。

  8日の事務所開きでは、13年参院選以降の2年間、対抗勢力へ、「平野氏擁立を画策し、私への個人攻撃的質問など震災復興に背を向け、岩手県政史における汚点」と批判。県議選における国政与党や県民クとの対決姿勢を強く打ち出した。

  19日には達増氏を応援する野党5党の代表が盛岡市内に集結し、会見が予定される。達増氏の説く「岩手の力になり、日本を変える」戦いとして、県議選を含めた県内での完全勝利を期す。野党側も安保法案廃案など国政での反転攻勢を狙うものになる見込み。

 


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