盛岡タイムス Web News 2015年  8月 20日 (木)

       

■  盛岡市長選 谷藤氏が優勢 内舘氏は総力挙げ集票 本社調査終盤の情勢

 

 任期満了に伴う盛岡市長選挙は終盤に入り、23日の投票に向け、舌戦が激しさを増している。盛岡タイムス社は有権者を対象にした電話アンケート調査と取材で得た情報をもとに選挙戦終盤の情勢を分析した。一騎打ちの戦いは、現職の谷藤裕明氏(65)=無所属=が各層に幅広く浸透し、優勢に戦いを進める。新人の内舘茂氏(48)=無所属、民主党県連、生活の党推薦=は、最終盤での巻き返しに向けて総力を挙げて集票を図る。調査時点で約3分の1が態度を保留しており、残る3日間の戦いで選勢が動く可能性が残っている。

  本社は告示後の17、18日の2日間、市内の有権者を対象に電話によるアンケート調査を実施。協力が得られた有権者のうち投票に「行く」「行くつもり」「分からない」と答えた302人の回答内容と、選挙取材の情報をもとに情勢を分析した。

  谷藤氏は、現職としての知名度や3期12年の行政手腕から人柄や経歴・実績を重視する層からの支持が厚い。年代別では各年代から幅広く支持があり、特に60代以上から支持を得る。職業別では農業従事者、自営業などの支持が厚い。

  内舘氏は、会社経営など民間の手腕を強調する政策などを掲げることから、商工業振興に期待する層の支持が比較的高く、職業別で会社員からの支持も一定程度得る。年代別では40代の支持が比較的高いものの、高齢者の支持の取り込みに苦戦する。

  谷藤氏は従来通り、政党には推薦要請せず市民党を掲げて選挙戦に臨む。一方、かつて自民党県連幹事長を務めたことや応援する市議に自民系が多いことなどから、自民支持層の約8割を固める。公明党県本部第一総支部からの支持を受け、公明支持層からの支持も厚い。無党派層の約6割の支持を得るほか、民主支持層にも食い込みを見せる。

  内舘氏は、民主党県連、生活の党、岩手友愛会、岩手県民社協会から推薦を受ける。告示前から推薦政党の国会議員が街頭などで支持を呼び掛けるなど、与野党対決の構図を示している。生活支持層の支持を固めつつある一方で、民主支持層は谷藤氏を上回るものの、固め切れていない。今後の民主支持層の巻き返しや無党派層の取り込みが集票の鍵を握る。

  支持政党は、「支持政党なし」が61・3%と最も多く、「民主党」14・2%、「自民党」13・9%と続く。政党別の支持者の動向では、自民、公明、民主、生活を除く他政党は、共産支持層で両候補が支持を分けるほか、社民やその他の政党についても大差ない。

  今回の選挙戦では、市政の継続を訴える谷藤氏、若返りや多選への批判票にも期待する内舘氏の構図は見えるものの、両候補共に待機児童ゼロや産業振興など政策的な違いは見えづらく、市政課題をめぐる争点は鮮明になっていない。市政で力を入れてほしい課題は「保健福祉・医療」が51%と最も高く、「教育・子育て」13・2%、「商工業振興」11・9%と続く。候補者を選ぶ基準は「政策」が34・4%、「人柄」23・8%、「経歴・実績」19・9%。

  電話調査では選挙に「関心がある」「少し関心がある」と答えた人が9割を超えた。一方で、2003年の4人が立候補した選挙は、投票率53・67%だったものの、2007年の前回選挙では30・94%と戦後最低と並ぶ低投票率となった。8年ぶりの選挙戦となる今回は、補欠選挙を除けば1947年の選挙執行以来初の市長選、市議選の同時選挙となる。同時選挙が投票率にどう影響するのか、下落傾向の投票率に歯止めがかかるかにも注目が集まる。

  市選管によると、19日現在の選挙人名簿登録者数は24万1330人(男11万2134人、女12万9196人)。
 


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします