盛岡タイムス Web News 2015年  8月 22日 (土)

       

■ 盛岡四が初優勝 短歌甲子園きのう閉幕 土谷さんも優秀作品賞

     
  短歌甲子園2015団体戦で優勝した盛岡四の土谷さん、武田さん、古川さん(左から)  
  短歌甲子園2015団体戦で優勝した盛岡四の土谷さん、武田さん、古川さん(左から)
 


  第10回全国高校生短歌大会(短歌甲子園2015、同実行委員会主催)は21日に最終日を迎えた。盛岡市松尾町の盛岡劇場で団体戦と個人戦の決勝審査が行われ、団体戦では盛岡四=6年連続9回目の出場=が水戸葵陵(きりょう、茨城県)=3年連続8回目の出場=との決勝に勝利し、初優勝を収めた。個人戦では、盛岡四の土谷映里さん(2年)が「似」の題で詠んだ作品「まだ君は眠ってるだろう/静けさの/自転車置き場は海に似ている」で優秀作品賞(2位相当)を受賞した。

  団体戦は先鋒・中堅・大将の3人一組で出場。互いに題に沿った歌を詠み、5人の審査員の投票で勝敗が決する。決勝の題は「願」。盛岡四は1−1で迎えた大将戦で、武田穂佳さん(3年)が「新しく生まれたい夜/願いこめ/二十枚の爪すべてを磨く」を披露。「自己嫌悪になった日に新しく、ちゃんとした自分に生まれたいという願いを込めた」というこの歌が審査員全員の票を集め、見事優勝を決めた。

  武田さんは1年生のときにも同大会に出場したが、一度も勝てずに敗退。昨年は出る予定だったが諸事情でかなわず、今年の出場に強い思いを抱いていた。チーム唯一の3年生とあり顔を合わせての練習は難しかったが、無料通話アプリLINEでグループを作りスマートフォンで詠み合うことで個性を伸ばしてきたという。度重なる熱戦の末の優勝に、武田さんは「夢みたい。3年間を肯定してもらえた気持ち」と喜びを爆発させた。

  個人戦でも作品が評価された土谷さんは「先輩に教えてもらい、助けられながらやってこられた。感謝したい」と笑顔。先鋒を務めた古川智梨さん(2年)は「自分の力が出し切れなかった部分もあり悔しい。全試合で緊張していたが、優勝できて心からうれしい」と心境を語った。

  同校文芸部顧問の白澤満指導教諭は「若者らしいはつらつとした感性を発揮してくれた。対戦相手とも互いに高め合うことができ、そういう中で戦えたことは顧問としてもうれしい」と話した。

  特別審査員の歌人・小島ゆかりさんは講評で、今年はOBのボランティアが大会運営に尽力したことに触れ「大会を支える歴史が積み上げられていったこと」と喜んだ。作品については「まず短歌の形式としてのリズムをきちんと持って、かつ三行詩としての光があることが、啄木を顕彰する短歌甲子園の目指すところ。いろいろなことを学ばせてもらった」と述べた。


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