盛岡タイムス Web News 2015年  8月 24日 (月)

       

■  盛岡市長選 谷藤裕明氏が4選 市政の継続求める 投票率は51・45% 刷新訴えの内舘氏及ばず


     
  4選を決め万歳する谷藤裕明氏、友美子夫人  
 
4選を決め万歳する谷藤裕明氏、友美子夫人
 

 任期満了に伴う盛岡市長選挙は23日、投開票が行われ、現職の谷藤裕明氏(65)=無所属=が6万8583票を獲得し、4選を果たした。3期12年の実績や行政手腕への評価から安定した市政の継続を求める有権者の意識が反映された結果となった。新人で会社役員の内舘茂氏(48)=無所属、民主党県連、生活の党推薦=は、市政の刷新を訴えたが、5万1930票にとどまった。8年ぶりの市長選は、市議選と同時選挙となり、投票率は51・45%と前回2007年の30・94%は上回ったが低調に終わった。

  今選挙は、若さや多選への批判票に期待する新人が現職に挑む構図は、4人が立候補し激戦を繰り広げた03年と同じだったものの、政策の上では両氏に大きな差異はなく、03年のような市町村合併の在り方や行財政改革など明確な対立軸が見えづらく、市政の継続か刷新かがそこまで大きな争点にはならなかった。

  谷藤氏は、後援会連合会(村井軍一会長)を柱に、8年ぶりの選挙戦ということで、各地域の後援会を再構築。6月には乙部、見前、永井、飯岡の4地区による後援会都南地区連合会(長澤茂会長)も設立された。公明党県本部第一総支部(米田誠支部長)が支持、平和環境盛岡紫波地区センター(阿部哲巳議長)などの団体が推薦。前回選挙までは、政策協定を結び推薦してきた岩手友愛会が内舘氏を推薦し、連合岩手も自主投票を決めるなど厳しい選挙となり、これまでにはない危機感を持って選挙戦に臨んだ。

  従来通り、一党一派に偏しない市民党のスタンスを掲げ、政党への推薦要請はせず、市議や県議に幅広く推薦を要請。応援する現職の市議26人が「盛岡市政を発展させる会」を7月に発足させたほか、同会に加わらない現職市議、元職や新人の市議選候補者も谷藤氏と連動し、地域での企業回りや街頭演説、個人演説会などを開催。市議選との同日選挙を最大限に生かして、戦いを進めた。

  総決起大会や第一声には県内の首長が来賓で駆け付けるなど、他の自治体との太いパイプや豊富な政治経験から県都のリーダーとしての安定感を求める中高年層などを中心に厚い支持を広げた。市債残高の縮小や基金の増額など財政再建の手腕への評価も一定程度あった。

  政策では、新総合計画を基本としたマニフェストを策定し、待機児童解消や医療費助成の拡充などの子育て支援、情報発信の強化などによる盛岡ブランドの展開、広域での企業誘致などによる雇用の創出、希望郷いわて国体の成功に向けたまちづくりなどを訴えた。

  内舘氏は、3月に高校の同級生でもある民主党の階猛衆院議員が同席して出馬表明。市内数カ所での辻立ちや階衆院議員や同党の県議と街頭演説を重ねてきた。5月に後援会(及川三治会長)組織が発足し、支援する盛岡創生の会(水野雅彦会長)も運動を後押しした。一方で、後援会設立総会が告示まで1カ月に迫った7月になるなど、体制構築が遅れた感は否めない。

  政党や団体では、民主党県連(黄川田徹代表)、生活の党(小沢一郎代表)、岩手友愛会、県民社協会が推薦。告示前から応援弁士が駆け付け、政党色を前面に出し、国政課題の安保関連法案などを挙げて与野党対決の構図に持ち込んだ。

  政策では、保育ママ制度の導入や発熱お迎えレスキュー隊の創設などによる育児環境の充実、給付型奨学金の創設などによる若者の定着、まちづくり推進協議会や市長と話す会の開催による開かれた市政などを訴えた。「盛岡の未来を創る」を掲げ、同級生や仕事通じた仲間と座談会の開催など、若者や無党派層へ新しい市政への転換を呼び掛けたが、知名度の浸透に苦戦した。

  当日の有権者数は23万8902人(男11万828人、女12万8074人)。
 


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします