盛岡タイムス Web News 2015年  8月 27日 (木)

       

■  県議選あす告示 地域で異なる構図と争点 16選挙区に62人予定


 任期満了に伴う県議選(定数48)は28日、告示される。これまでに全16選挙区で総勢63人が立候補を予定。同じ9月6日投票日の予定だった知事選が無競争となり、現職の達増拓也氏(51)支持派が勢いづく。一方、平野達男参院議員(61)を推した勢力も県政課題上の対立軸を示して臨む。選挙区や候補者の顔ぶれで、どちらの勢力が有利かが異なる。知事選同様の与野党対決の構図を持ち込んで争えるかは、盛岡市長選の例もあり、流動的だ。

  今回は知事選が戦後初の無投票当選となり、補選を除けば有権者が県議選だけのために投票行動をする初めての選挙戦になる。

  候補予定者の内訳は現職40人、元職3人、新人20人。政党公認37人、県議会無所属会派の政治団体いわて県民クラブ8人、政党の推薦、支援を受ける者も含む無所属18人。盛岡広域は4選挙区計22人で、うち現職が12人、新人が10人。

  八幡平選挙区を含む6選挙区で現職8人が無競争で告示日に当選する見通しだ。現職が優勢な選挙区の多いのが今回の特徴だ。

  告示日前後は各党公認・推薦候補の応援へ、中央から国会議員らが続々県入り。自民は茂木敏充選対委員長が26、27日に公認候補を激励に訪問。告示後も現役閣僚らの投入が見込まれる。公明党は28日に井上義久幹事長、30日に山口那津男代表が来県予定。

  民主党は30日の枝野幸男幹事長はじめ岡田克也代表、蓮舫代表代行も応援に入る予定。共産党の志位和夫委員長、社民党の吉田忠智党首は29日に盛岡市内で演説。社民は又市征治幹事長が31日に同市で公認候補の総決起の弁士を務める。

  達増氏は3選を決めて以降、政治団体希望郷いわてを実現する会ほか同氏を支持する候補予定者の応援で県内を回っている。告示日は沿岸・宮古市の実現する会候補の応援からスタートさせる。

  与野党対決については、本県はじめ被災県で東日本大震災津波に伴う任期延長のため統一地方選が春からずれ込み、延長国会の安保法案審議の大詰めを迎える時期と重なる。野党側は選挙戦を通じ、国政での反転攻勢へ与党に揺さぶりを掛ける狙いがある。

  知事選については平野氏が7日に出馬を取りやめ、達増氏の不戦勝となった。告示前19日は5野党代表者が盛岡市に集結し、達増氏を囲んで地方選1勝をアピールした。

  一方、23日に投開票された盛岡市長選では民主党が階猛衆院議員を中心に新人を推薦して支援。安保法案など与野党対決を打ち出し、自民党出身で市長になってからは全方位の現職に挑んだ。

  生活の党も新人を推薦。社民党は自主投票としたが同日選の市議選で現職支持を公言する党推薦候補の陣営も。共産党はどちらにも支持・支援を打ち出さなかった。

  結局、足並みがそろわず、国会議員らを弁士に投入しながら「風」を起こすのに失敗。達増氏も応援に姿を見せず、谷藤裕明氏(65)の4選を許した。一部野党にとっては不本意な1敗を喫した形になってしまった。

  こうした中、県議選が全て与野党対決になるかは流動的。達増氏派と対抗勢力の構図になるか、県政・地域課題が争点になるかは、選挙区事情や選挙区内の候補者の顔ぶれが左右しそうだ。


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