盛岡タイムス Web News 2016年  6月 15日 (水)

       

■  参院選岩手選挙区 次代の県政うらなう 公示まで1週間 野党連合に自公が挑む


 第24回参院通常選挙は22日の公示まで1週間と迫った。岩手選挙区(改選1)では政権与党、野党統一候補、諸派から3新人が出馬を予定。現職不在の12年ぶりの戦いで、自民が24年ぶりに議席を奪還できるか、野党が議席を死守するかが注目される。今回の結果は次期衆院選はじめ今後の全県選挙にも影響を与えそうだ。

  立候補を予定しているのは自民党新人で元慶応大ラグビー部監督の田中真一氏(49)=公明推薦、無所属新人で野党統一候補になった元達増知事政務秘書の木戸口英司氏(52)=民進、共産、生活、社民推薦、幸福実現党新人で県本部副代表の石川幹子氏(51)。

  全国に32ある1人区で野党統一候補が実現し、安倍自公政権と野党の対決図式が顕在化。岩手選挙区で特徴的なのは自民以外が占有してきた参院議席をめぐる攻防だ。3年前の参院選で民主党を離れて無所属で戦った平野達男参院議員が与野党新人を退けた戦いとも一線を画す。

  今回は自民が昨年11月に早々と田中氏を公認に決定。野党は生活の党現職の主浜了氏の動向をうかがいながら越年。市民団体が統一候補を求めたのを機に、3月下旬に協議入り。主浜氏不出馬で曲折を経たが、木戸口氏擁立で先月合意した。

  構図として平野氏が田中氏、達増知事が木戸口氏の応援に回ることで昨年知事選の再現を狙う考えも各陣営内にはある。ただ、自公とともに平野氏を支援した、いわて県民クラブ(飯澤匡代表)は田中氏について個別対応を決定。平野氏との溝も埋まっていない。

  こうした中、田中氏は3年前の参院選以降県内にとどまり、公認決定後は前回の倍以上の運動期間があった。業界団体の推薦・支持も多数取り付けた。地域によって浸透不足だったり、国・県政のねじれ解消などを主張するあまり、政策の訴えに乏しいとの不満も党支持層内にある。

  連立を組む公明党県本部(小野寺好代表)は主浜氏不出馬を好機と捉え、党比例候補と連動した時局講演会を自民と開催。盛り上げを図っている。

  一方、野党側は木戸口氏選対を軸に野党各党が連絡調整。共産党県委員会(菅原則勝委員長)は昨年11月に擁立した吉田恭子氏(35)を比例に回し、木戸口氏所属の生活の党と主導的な立場を担う。社民党県連合(小西和子代表)は候補擁立で調整役を務めたが、比例で存在感をどう発揮するか、党としての課題も抱える。

  民進党県連(黄川田徹代表)は主浜氏勇退で木戸口以外の人材を推し、野党第一党の立場を強くにじませた。民主党分裂後の小沢一郎生活の党代表率いる勢力とのわだかまりが拭いきれない内部事情も見え隠れする。

  自民入党がささやかれる平野氏の改選期が3年後。その年は達増知事の改選期でもある。衆院選は年内か来年夏以降かで県内4小選挙区から3選挙区に変わる。野党共闘は一枚岩を堅持して次期衆院選へと発展できるか。県政界としては、これらの先も見据えた戦いへ、今回の参院選が「試金石」となる。

  石川氏は、街頭で政策を訴えるなど認知度上昇を図っている。


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