盛岡タイムス Web News 2016年  6月 18日 (土)

       

■ 矢巾町・岩崎川橋 地域生活の動脈“再生” 豪雨落橋から復旧し開通


     
  煙山小吹奏楽部を先頭に行われた岩崎川橋の渡り初め  
  煙山小吹奏楽部を先頭に行われた岩崎川橋の渡り初め
 

 矢巾町で2013年8月の集中豪雨災害で落橋した岩崎川橋が17日、約2年10カ月ぶりに開通した。同橋の架け替えは、一級河川岩崎川で県が進めている床上浸水対策特別緊急事業の中で実施。同橋が架かる町道は町立煙山小の通学路となっているほか、地域住民の重要な生活道路となっており、開通により住民や児童の不便が解消される。同日は同橋そばの同町又兵エ新田地内の矢次公民館前で盛岡広域振興局と同町による開通式が行われ、地域住民らが念願の新橋の完成を喜んだ。

  同川で行われている緊急事業では川幅の拡幅などを行い、川の断面を拡大し治水能力を向上させるための工事が進められている。このため、同橋も以前の7・4bから19・5bに延長した。また、橋に付けられた4枚の橋名板は同校の佐々木大悟君(6年)、田中希歩さん(同)の2人がそれぞれ2枚ずつ揮毫(きごう)。橋名、河川名、完成年月が地元児童の手によって記されている。

  13年8月に盛岡地域を襲った集中豪雨で、同町では中心市街地が同川の増水により、多くの一般住宅で床上、床下浸水の被害にあった。同橋の落橋後は、仮設の歩道が整備されていたが車両の通行はできず、住民生活に支障をきたしていた。

  通学路として同橋を通っていた田中さんは「橋がない間は別の道で通っていて、10分くらい時間が違うので大変だった。(橋名板は)一生残るものなので、そういう思いを込めた。一生懸命書いた自分の字が橋名板になってうれしい」と話した。

  同日の開通式には県、町、地域住民、同校児童ら約200人が参加。同校児童によるさんさ踊りが披露され、テープカットが行われた後、同校吹奏楽部のパレードに合わせ渡り初め。念願の橋の完成に関係者らは喜びに浸りながら、一歩一歩踏みしめて渡った。

  同式で高橋昌造町長は「この町道は通学路、バス路線となっており、落橋は関係者に多大なご迷惑をかけた。橋の完成は町民一同、喜びに耐えない」とあいさつ。浅沼康揮盛岡広域振興局長は「2年10カ月ぶりの開通。今後も治水対策に全力を尽くす」と述べた。

  地域住民を代表し、自治会の矢次行政区ふる里会の藤井照夫会長は「橋には流木がぎっしりと詰まり、田畑が冠水した悲惨な光景が思い出される。橋の完成を感謝したい」と語った。
 


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