盛岡タイムス Web News 2016年  6月 20日 (月)

       

■  10回の節目さよなら公演 演劇同好会「虹」が25、26日 60歳講座の盛岡劇場で


     
  真剣、かつ和やかに。独特な温かさのある演劇同好会「虹」の稽古風景  
  真剣、かつ和やかに。独特な温かさのある演劇同好会「虹」の稽古風景
 

 演劇同好会「虹」(中野忠八会長)は25日と26日、第10回さよなら公演として「さよなら また、きて しかく」を盛岡劇場(盛岡市松尾町3の1)タウンホールで上演する。脚本は藤原正教さん、演出は宇夫方康夫さん。平均年齢70歳の会員が、ちょっと不思議で家族愛あふれる物語を届ける。

  同会は盛岡劇場の講座「60歳からの芝居づくり」の修了生を中心に、2002年10月に結成された。以来15年間にわたって公演を重ね、今回10回目を数える。高齢化や各会員の事情を考慮し、最後の公演としたという。

  物語は、母親の三回忌を終えた森川家の5人きょうだいが亡き両親の遺品を整理するために集まる場面から始まる。衣装ケースから出てきた古い服に袖を通すと、突然父や母の若いころになったり、子ども時代に戻ったりする。半信半疑だった森川家の人々だが、面白がって次々と着始める。過去の出来事を知り、きょうだいは両親の思いに触れることになる。

  中野会長(78)は今回の脚本について「最初はずいぶん難しいなと。いろいろな人が亡くなった父親に変わるので、お客さんに状況が伝わらなくなる可能性があった。衣装や照明を分かりやすくするなど、イメージを作ってもらえるよう努力した」と話す。高齢者のメンバーで舞台を作り上げる同会の演劇は、ぎこちない中にも一生懸命さや温かさがあり、親しみを持って見られている。演出の宇夫方さん(80)は「60歳を過ぎてから芝居を始めた人たち。元気を見せてもらえたら」と期待する。

  中野会長は演劇の魅力を「目標に向かって仲間と一緒に何かを作っていけること」と語る。「高齢者でも挑戦できるということを感じてもらい、生きる元気を与えられたらいい。演劇が盛んと言われる盛岡だが、もっと幅広い層に広がっていけば」と期待した。

  両日ともに午後2時開演(会場は同1時半)。入場無料。


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