盛岡タイムス Web News 2016年  6月 25日 (日)

       

■ 復興に走ったマイレール 三陸鉄道 退任の望月前社長語る

     
  6年を振り返りながら語る、三陸鉄道前社長の望月正彦さん  
   6年を振り返りながら語る、三陸鉄道前社長の望月正彦さん
 


 三陸鉄道の望月正彦前社長(64)が24日、退任会見を盛岡市内で行った。望月さんは2010年6月に社長に就任し、3期6年務めた。11年3月に東日本大震災津波を経験したが、3年で全線運行再開を果たすなど尽力した。「特に震災以降の5年間は、あっという間だった。地域の皆さんが鉄道を愛してくれていることを身に染みて感じた。全線再開、山田線の移管など道筋が付き、6年やったので、良い潮時だと思っている」と話す。

  11年4月に、3年で全線再開する計画を立てた。「高いハードルではあったが、計画通りに14年4月に再開できたことが、一つ大きな成果だったと思う。再開の際、駅前に家がない場所もある中、全ての駅にたくさんの皆さんが集まり、大漁旗を振っていただいたことは忘れられない」と当時を振り返った。

  今後の三陸鉄道との関わりについては「三陸鉄道の26駅のうち、六つにほとんど家がない。また、定期客がまだ震災前の6割に満たない。いろんな復興についてまだ道半ば。市町村と連携、協力しながら利便性を高められるよう、進めていただければ。立場は変わるが三陸鉄道が大好きなので、どんなことができるのか、やればいいのかは考えていきたい」と話した。

  望月さんは三陸鉄道の存在について「地域の皆さんの生活の足ということはもちろん、全国から訪れていただき、地域活性化に貢献する役割ある。モットーは『笑顔をつなぐ、ずっと』。鉄道は単に人を運ぶだけでなく、そこに住む人々、利用する皆さんの笑顔をつなぐ存在だと思っている」と話し、新体制への期待を込めた。


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