盛岡タイムス Web News 2016年  6月 27日 (月)

       

■  住民が危険箇所把握 盛岡市が馬場状小屋地区で 土砂災害に備えマップ


     
   土砂災害の危険個所や避難の支援が必要な世帯を確認しながら、防災マップ作りに取り組む馬場状小屋地区の住民たち  
   土砂災害の危険個所や避難の支援が必要な世帯を確認しながら、防災マップ作りに取り組む馬場状小屋地区の住民たち  

 盛岡市は26日、玉山地域の馬場状小屋地区の住民を対象にした土砂災害訓練を同市馬場状小屋地区コミュニティーセンターで開いた。地域住民17人と同市危機管理防災課や河川課の職員が参加。防災マップ作りにグループで取り組んだり、危険箇所に足を運んで点検したりして災害時への備えを確認した。

  馬場状小屋地区は約60世帯。地区内に崩壊の可能性がある急傾斜地や土石流が懸念される場所がある。土砂災害防止法に基づき、避難体制や防災意識を高めてもらおうと企画した。

  3グループに分かれ、農作業道や沢など地域住民でなければ分からない細かな情報を地図に記入。過去に崖崩れが発生した場所など危険箇所には赤シール、集会施設や広場など防災に役立つ場所には青シール、一人暮らしの高齢者ら要支援者がいる世帯には黄色シール、消防・警察、医療福祉関係者ら地域防災に役立つ人がいる世帯には白シールを貼り、防災情報を共有した。

  「日中、若い人たちがいなくなると大変だ」「大きな木を伐採してしまうと、崖崩れしすくなる」など参加者は熱心に意見交換。訓練をリードした市の担当者は「地域を知り、災害を正しく恐れる心を持ってほしい。『自分は大丈夫』が一番危険。みんなと一緒でも安心せず、率先して逃げる勇気を持って」と助言した。

  3グループから出た情報は一つの防災マップにまとめ、地区内の各世帯へ周知を図る。

  馬場状小屋自治会の小綿三二会長(80)は「現状を理解するいい機会になった。高齢化率も高い地域。自主防災訓練を続けていきたい」と気持ちを新たにした。

  盛岡市内には、県が指定した急傾斜地の崩落危険箇所が218カ所、土石流の危険箇所が369カ所、地滑りの危険箇所が9カ所ある。昨年から地域住民を巻き込んだ土砂災害訓練を実施しており、今年は馬場状小屋地区を含め2会場で計画している。


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