盛岡タイムス Web News 2016年  7月 18日 (月)

       

■  〈幸遊記〉288 照井顕 高橋勝親のスイングベースめん


 岩手県内随一のテクニシャンと言われてきた、ジャズ・ベーシスト・高橋勝親さん(63)がついに自己トリオ(リハーサルバンド)を結成。その初リハをジョニーで開き、息の合った三者の歯切れ良いグッドサウンドで僕を喜ばせた! 彼は現在ビックバンド・盛岡ジャズ・オール・スターズのメンバーとして、いわてジャズなどで活躍中だが、以前は10年先輩のピアニスト・藤原建夫さんのピアノトリオで長年鳴らした腕だけに、解散後トリオをやりたくてうずうずしていた様子。そこで最近ライブシーンで頭角を現してきた高橋秀さんにピアノを願い出て、旧知のドラマー・澤口良司さん(67)と再びのトリオ結成である。

  勝親さんは山形県米沢市の出身とあって、現在の本職は盛岡市寺林の国道4号沿いに2014年に開いた米沢ラーメン“山形屋”の主人である。僕らも澤口さんに連れられ何度か食べに行ったけれど、いつ行っても行列ができているのだから、ビックリである。店の玄関口には、オブジェとして本物のウッドベースを立てているのも心にくい。店のカウンター内にはミニコンポ、流している音楽はCDによるジャズ。店はオール木造で板の使い方が面白く、飾ってあるポスターはジャズ・ベーシスト・故チャーリー・ミンガス。ラーメンだけに麺までスイングしていて、とってもおいしい!

  彼の出身校は2016年創立240周年を迎えた名門の山形県立興譲館高校。中学高校と鳴らしたトランペットやギターで、バンドをやりたくて入ったのが、憧れだった「ブルー・スイング・ジャズ・オーケストラ」のある日本大学。そこでジャズ研究の末、ベースに転向。女子大学祭への出張演奏、夏のビアガーデンでの演奏などなど学生でも十分飯が食えるほどの収入もあった。

  大卒後、間もなく父の移住先、玉山村に呼び戻され盛岡で演奏活動。そして父が盛岡に用意してくれた土地、建物を使い「南城」というゲーム喫茶を開店、その後スナック、居酒屋と姿を変えながらも30年間店を経営。その後八幡平市でラーメン店を開業。10年やって現在地へ引っ越し、彼の奥様とその母がつくる心づくしの味が何ともいえぬ!と評判になっているし、「いらっしゃいませ」の彼の声と接客の仕方もベースとなって大繁盛である。
(カフェジャズ開運橋のジョニー店主)


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