盛岡タイムス Web News 2016年  7月 21日 (木)

       

■  盛岡市の水道 料金改定諮問 全口径で基本引き上げ 従量単価は引き下げ 使用17立方メートル境に増減分かれる 97年以来 来年4月を予定


 盛岡市は水道料金の改定について20日、市上下水道事業経営審議会(会長・小川智岩手大副学長)に諮問した。施設老朽化に伴う更新費用増、人口や水需要の減に伴う将来的な有収水量の減少を背景に、全口径で基本料金を引き上げ、従量料金単価を引き下げる。これにより、一般的な25_口径以下の水道料金は、月平均使用水量の17立方bを境に、使用量の多少で変化し、10立方bで79円増、20立方bで40円減となる見込み。市は同審議会の審議・答申、市議会12月定例会への条例改正案提出を経て、2017年4月1日から改定水道料金の施行を予定。施行されれば、同市では1997年以来の水道料金改定となる。

  現在、同市の水道料金はメーター口径による基本料金、従量料金(1立方b当たり)で計算され、口径25_以下が一般、口径30_以上が大口に分けられている。基本料金は施設の維持管理や更新、検針関係費など給水量の多寡にかかわらず必要な「固定費」、従量料金は薬品費や動力費など給水量の増減に比例する「変動費」。基本料金の割合を高め、従量料金の割合を低く設定することで、施設更新などに必要な経費の確保など、経営の安定性を保つ。

  同市では、大口使用者は全体の20%の水使用に対し、料金は27%の高率を負担しているのが現状。改定では、新たに従量料金に月1千立方b以上の使用区分を設けることで使用者間の負担の適正化を図り、均等な料金体系に近づける。これにより、大口使用者による水道使用から地下水専用水道への切り替えを防ぐ。

  改定では、第1種集合住宅特例の見直しも実施。現在マンションなど集合住宅において戸建ての口径20_の世帯と水道水の使用実態がほとんど同じにもかかわらず、料金計算では特例制度で口径13_とみなして割安な基本料金の設定となっているものがある。見直し後は、みなし基本料金を口径13_相当額(月972円)から口径20_相当額(同1620円)に見直し、水道使用者間の不均衡を是正する。

  水道料金口座振替利用者には、希望者に対して現状の2カ月分の請求から毎月徴収への切り替えも実施するほか、水道料金の一部割引(1カ月当たり50円)を実施。引っ越しなどで使用期間が1カ月に満たない分の基本料金の日割り計算の導入、ペイジー口座振替受け付けサービスの開始など、新しい使用者サービスの導入も図る。


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