盛岡タイムス Web News 2016年  12月  1日 (木)

       

■  盛岡圏域の対策連絡会議 新型インフル流行想定し 県内初の訓練 「外来トリアージ」で


     
  発熱患者用の出入口で患者役を誘導する職員(右)  
 
発熱患者用の出入口で患者役を誘導する職員(右)
 

 盛岡圏域新型インフルエンザ等対策連絡会議(会長・菅原智県央保健所長)による実動訓練は11月30日、盛岡市三本柳の盛岡赤十字病院で行われた。県内で新型インフルエンザが発生し患者が増大した場合を想定した、県内で初めての試み。同病院の医師や看護師、県内10保健所や市町村など関係者約100人が参加し、り患が疑われる外来患者が医療機関に来院した場合の対応手順を確認。本訓練をもとに各保健所圏域での対策にもつなげ、県内医療機関における体制作りへ万全を期す。

  訓練は県内での流行と患者の増大を想定し、入院協力医療機関の一つである、同病院で実施。外来入り口での対応から診察、服薬指導や会計までの一連の流れで行われた。入り口では新型インフルエンザの症状が疑われる発熱患者をほかの一般患者と混在させないため、2カ所の入り口の片側を専用入り口にした。病院職員が院外に待機し、発熱患者を専用入り口に誘導した。

  その後、院内に設置した専用待合場所で、問診票の記入や体温測定などを実施。診察では咽頭拭い液の採取、重症者に対しては採血するなどの手順も確認した。

  一連の取り組みは「外来トリアージ訓練」と呼ばれ、専用出入口を設けることで発熱患者を他の患者から分離し、専用の待合室や診療室を設置することで空間的にコントロールする方法を確認する手法。県央保健所では2009年に同連絡会議を設置し新型インフルエンザの流行に備え、これまでに情報伝達訓練や患者搬送訓練なども実施している。

  菅原会長は「患者の数によっては、一つの医療機関に集中すると混乱する。状況に応じて、保健所や行政が指示や方向性を示す必要がある。新型インフルエンザでの訓練だが、季節性インフルエンザは既に流行期に入っている。手洗いやうがい、せきエチケットといった基本的なことを行うことで、まん延防止につながる。各医療圏の関係者が見学に参加しており、今後は医療圏ごとに訓練を積み重ねていってほしい」と話した。


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