盛岡タイムス Web News 2017年  2月  12日 (日)

       

■  盛岡市の柳家 ベトナムに実る商機 経産省採択事業で アンドファーム(岩手町)と農業事業


     
   「現地の環境に順応した農業のビジネスモデルを作り上げる」と意気込む大信田社長  
   「現地の環境に順応した農業のビジネスモデルを作り上げる」と意気込む大信田社長  

 昨年6月、ベトナム・ハノイにラーメン店を出店した盛岡市の柳家(大信田和彦社長)は、同国バクザン省で8月から農業ビジネスを展開し、好調に事業を進めている。経産省の「第1回飛びだせジャパン!世界の成長マーケットへの展開支援補助金」事業に採択された同事業。3月16日に同市のマリオス18階で開かれる同事業報告会では、大信田社長が農業ビジネスの成果と同国の社会課題へのアプローチについて発表する。

  同事業は岩手町のアンドファーム(三浦正美社長)と協力して開始。農地約5千平方bで白菜やキャベツ、ニンジン、大豆など約10種類を栽培し、現地店の食材に利用した。

  「食品の品質管理が徹底されていないベトナムでは、日本のモノへの信頼が高い。日本が築いてきた信頼を紡いで安心安全なものを提供するために、現地で食材を生産しようと考えた」と大信田社長は振り返る。

  日本との風土の違いから発芽しない作物もあったが今後1年間かけて栽培方法を検証し、日本品質の野菜の栽培を確立させる。年内には、アンドファームと現地の農業法人を立ち上げる。

     
  栽培方法の試行錯誤を重ねているベトナムの農地  
  栽培方法の試行錯誤を重ねているベトナムの農地
 

  同事業の運営資金約1900万円の3分の2に支給された同補助金。開発途上国の社会課題解決につながる中小企業のビジネスを支援し、企業の海外展開をサポートする目的で支給されている。同社はベトナム人2人を雇って農業技術の普及を進めており、日本の店舗でのベトナム人の雇用を海外の店舗展開につなげる狙いだ。

  大信田社長は「作物の安定供給を可能にし、ハノイの一般市場にも流通させたい。県産の野菜や果物などの輸出も行っていきたい」と展望を語った。

  同補助金は、経産省の16年度の技術協力活用型・新興国市場開拓事業補助金(社会課題解決型国際共同開発事業)として、中小企業のビジネスプランを公募。全国21社が採択された。東北企業の参加が少ないことから、同社の取り組みに期待が寄せられている。

  報告会は午後2時から、同社含め採択企業2社が発表する予定。問い合わせは、アイ・シー・ネットの柴田さん(電話048―600―2512)まで。
(飯森歩)


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