盛岡タイムス Web News 2017年  2月  17日 (金)

       

■  震災復興 前より強じんな社会へ 達増知事が所信演述 県議会2月定例会開幕 県民と新たな岩手描く 当初予算など50議案上程


     
  演述する達増知事  
 
演述する達増知事
 

 県議会2月定例会は16日招集され、本会議が開かれた。達増知事が演述した。この中で同日提出した2017年度当初予算案で「復興とふるさと振興に取り組み、希望郷いわて国体・大会のレガシー(遺産)を生かしていければ、県民は必ずや子や孫の世代のためにも確かな未来を切り拓(ひら)くことができると信じる」と説いた。

  東日本大震災津波からの復興については「震災前の姿に戻すのではなく『Build・Back・Better(ビルド・バック・ベター)』、震災前より強じんな社会へ復興する、三陸のより良い復興の取り組みを進める」と強調した。

  達増知事は、復興、ふるさと振興(県版地方創生)の推進、行財政運営、17年度主要施策の概要などについて約50分間、演述した。

  締めくくりでは「17年度は次期総合計画の策定に向け、岩手のあるべき姿とその実現のために、私たち県民がなすべきことを考える年でもある。幸福をキーワードに、岩手が持つ多様な豊かさやつながりの価値などにも着目しながら、県民みんなで新しい岩手の姿を描いていければ」と展望した。

  冒頭では16年8月の台風10号災害に言及。昨年の9月補正で災害対応分として震災津波を除くと過去最大の予算に触れながら「提案している予算案と併せ、切れ目なく対応する」と述べた。

  震災復興については16年度までの第2期の成果を挙げると同時に「今なお1万3千人以上の方が応急仮設住宅等での生活を余儀なくされている。地域コミュニティーの再生・活性化や、販路回復と担い手不足等復興の状況に応じた課題も生じている」と説明。

  17年度が初年度の第3期実施計画については「復興事業の総仕上げを視野に復興の先も見据えた地域振興にも取り組みながら復興を推進する」と主張。三陸創造プロジェクトではJR山田線の移管開業に合わせて開催する仮称「三陸防災復興博」について具体的な検討も進める。

  ふるさと振興に関しては、国体・大会の成功とレガシーの継承について「両大会のスローガン『広げよう感動、伝えよう感謝。』のもと、高められたスポーツの力、伝統芸能をはじめとする文化芸術の力、応援・歓迎・おもてなしの力など、ソフトパワーの高まりをレガシーとして次世代に継承していく」と訴えた。

  文化・スポーツ振興については、文化スポーツ部の新設を通じて施策の充実をはじめ、県民の健康づくり支援や観光振興と連携。多様な主体とともに復興、ふるさと振興の力にする考え。

  さらに、いわて国際戦略ビジョンの策定により海外展開事業者の拡大と販路拡大を進め、観光誘客と消費拡大の相乗効果を図る。同時に「世界に開かれた岩手の象徴ともなる国際リニアコライダーの実現へ、県の総力を挙げ、官民一体で取り組む」。

  若者・女性活躍のさらなる展開、7月に本県で初開催される全国知事会議の準備も掲げられた。ほか、いわて県民計画に基づく7政策の推進については、県立療育センター、県立盛岡となん支援学校の10月完成予定に伴い、超重症児の受け入れなど新たなニーズに応え、医療的ケアの必要な在宅の超重症児・者を介助する家族の負担軽減も図る。

  同日は17年度一般会計など当初予算案14件を含む議案50件、報告2件が提出され、県から提案理由が説明された。会期は3月22日までの35日間の予定。休会をはさんで23日から交渉4会派による代表質問が行われる。


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