盛岡タイムス Web News 2017年  3月  6日 (月)

       

■  鳴動のリズム30周年 紫波町の佐比内金山太鼓 三味線とも和洋の競演 田園ホールで記念公演 3部作など14演目


     
  女性会員により華やかに披露された「アゲハ」  
 
女性会員により華やかに披露された「アゲハ」
 

 紫波町佐比内地区で取り組まれている創作太鼓「佐比内金山太鼓」(同保存会、佐々木武会長)の創設30周年記念公演は5日、矢巾町南矢幅の田園ホールで行われた。昼と夜の2部を実施。前売り券はほぼ売り切れるほどの人気で、昼の部には紫波町内外から約800人が来場した。15演目を披露。かつて金山で栄えた佐比内の歴史や文化を継承しながらも、常に新しい音を追求する演奏者らの迫力あるパフォーマンスが観客を魅了した。

  公演は紫波町立佐比内小の児童約30人による「ぶちあわせ鬼太鼓」で開幕。鬼の面を付けた子どもたちが、体を目いっぱい大きく使った演奏を披露した。その後、20歳以上で構成する同保存会の主力・若衆が登場した。

  若衆約20人は、金山太鼓の生みの親である故・俵博さんが作詩をした、創作太鼓の原型となる「佐比内金山太鼓三部作」(夜明け、切羽、祝い)など、多様な演目を披露した。全員が太鼓を打ち鳴らす大迫力の演奏から、女性会員による華やかなステージまで、金山太鼓の魅力のすべてが詰め込まれた。

     
  男性会員が中心に演奏した「弾」  
 
男性会員が中心に演奏した「弾」
 


  また、三味線奏者の藤原翼さんをゲストに迎えた特別ステージでは、若衆の中心奏者の高橋環さん、徹さん兄弟が共演。三味線と和太鼓に、ドラムスを加えた圧巻の演奏は会場の雰囲気を一変させ、観客は小刻みに体を揺らしながら、音楽の魅力の深さに浸った。 

  佐々木会長は「紫波町の小さい地域で取り組んでいる活動が、町外の人たちにも喜んでもらえる存在となった。やはり何か、共鳴するようなものがあるのだろう。太鼓が好きなだけでは続かない。勤め先や地域、家庭の協力がある。曲目もどんどん増えており、若衆の努力があってこそ続いてきたと思っている」と30年を振り返った。

  昼の部の演奏を終え、若衆の沼田充範副会長は「毎回の公演でも多くのお客さんに来ていただいており、本当にありがたく、逆にこちらも感動をもらっている。私自身は30年を一区切りとして考えているが、若者たちからすれば通過点。まだまだ40年、50年と続いていくことを願う」と話していた。


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