盛岡タイムス Web News 2017年  3月  9日 (木)

       

■  矢巾移転 世代つなぐ再開発を 岩手医大跡地活用検討懇話会 盛岡都心に青写真 基本コンセプトの方針づくりへ 17年度から


     
  検討懇話会提案の基本コンセプトを協議した岩手医大跡地活用検討会議  
  検討懇話会提案の基本コンセプトを協議した岩手医大跡地活用検討会議
 

 矢巾町移転後の盛岡市内丸の岩手医大跡地活用を協議する第2回岩手医科大学跡地活用検討会議が8日、岩手医大創立60周年記念館で開かれた。岩手医大、県、盛岡市、盛岡商工会議所の関係者が出席。岩手医大跡地活用検討懇話会(南正昭委員長)が提案した跡地活用に係る基本的なコンセプトを説明した他、2017年度以降の取り組みについて協議した。

  同懇話会提案の基本コンセプトは、「世代をつなぐ居住環境をつくる」として▽都市機能のさらなる向上と住環境の整備▽安全・安心、子育て支援の充実、「にぎわいと交流環境をつくる」として▽にぎわいの創出と交流拠点としての機能整備▽国際化への対応と未来を担う人材の育成▽彩りのあるまちづくりや観光機能の充実―を掲げている。

  19年9月に岩手医大が矢巾町に移転後、同市内丸には病床数50床の高度外来機能病院「仮称内丸メディカルセンター」が開院予定で、当面は既存施設の一部を利用して現状と同等の外来診察を継続する。その後、歯科医療センターや旧県赤十字会館跡などへ新棟を整備して仮称内丸メディカルセンターを移転。葛西萬司の設計で1926年に建てられた1号館を除く、既存病院跡地約2万平方bが再開発エリアとして活用が図られる。

  17年度以降は同懇話会から提案された基本コンセプトを踏まえ、学生や地域住民などの意見を聞きながら、より具体的な基本コンセプトの方針設定に入り、ゾーニング・配置の検討、資金計画の検討をしながら整備計画を策定していく。跡地活用の具体的な基本コンセプトは、19年9月の岩手医大矢巾町移転後になるとみられる。

  盛岡商議所の谷村邦久会頭は「医大跡地の有効利用は観光振興、都市の活性化などにつながり、さらには人口減少、少子高齢化による地方衰退を食い止め、真の地方創生を図る大きなきっかけとなると期待する。今後の盛岡のまちづくりに重要な役割を担っていくと考え、経済界としても10年、20年先の将来を見据え十分な議論を重ね、盛岡の街の魅力が向上するよう全力で取り組みたい」と期待した。

  谷藤裕明市長は「内丸地区は歴史的重みや都市機能の集積など本市の中心市街地として要となる地区であることから、跡地活用については新たな魅力を創出しながら本市の中枢を担うにふさわしい整備が求められる。今後は基本コンセプトと共に、具体施策の検討が進められるが、市民の関心も高いことから広く意見を聞きながら進めていく必要がある」と話した。

  岩手医大の小川彰理事長は「中心市街地の活性化の他、矢巾の病院と連動した高度医療が身近にある地域であることを一つの武器として、新しい跡地利用を考えていかなければならない。跡地活用に関しては長期的、大規模な計画になるので、今後も継続的な支援をお願いしたい」と今後の進め方を語った。


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