盛岡タイムス Web News 2017年  3月  16日 (木)

       

■  45年の愛顧に感謝 ほかほか弁当中央通店が閉店 震災下でも作り続け


     
   地元密着の弁当店として愛されてきた「ほかほか弁当中央通店」  
   地元密着の弁当店として愛されてきた「ほかほか弁当中央通店」
 

 サラリーマンや地域住民に親しまれていた「ほかほか弁当中央通店」(盛岡市中央通2丁目8の16)が今月末で閉店する。ショーケースに並ぶ人気のオーロラソース唐揚弁当560円(税込み)、生姜焼肉弁当640円をはじめ、「体においしく、おなかも満足」な弁当や総菜を45年間、提供し続けてきた。建物の老朽化や後継者不足から、周辺地区の開発事業に合わせて閉店を決めたという。本多浩逸店主は「最後の最後まで、おいしい弁当をつくり続けたい」と笑顔で客を呼び込んでいる。

  同店は1972年4月に創業。本多店主の父・金井さんが3階建てのビルを建て、本多時計店とともにオープンさせた。下宿屋を営んでいた母・君子さんと本多店主が弁当店を切り盛りし、二戸市産の若鶏を使ったジューシーな空揚げが人気の店となった。無添加にこだわり、味の改良を重ねながら23種類の豊富な弁当を提供し、学校行事やイベント、会議などにも重宝されていたという。

  東日本大震災発生時には、市民の貴重な食料調達先となった。停電していた数日間はろうそくの明かりの下で調理し、地元団体から寄せられた野菜類で1日200食ほど提供した。「お客さんが次から次に訪れ、閉められる状態になかった。困っている人を助けたいという一心でひたすら作り続けた」と本多店主は振り返る。

  現在は閉店を惜しむ常連客が続々と訪れており「寂しい」「時代の流れを感じる」などの声を掛けられるという。本多店主は「思い出が詰まった店。皆さんの記憶にとどめてもらえたらうれしい」と語った。

  同ビル2階のバー「グランドソンズ」も3月中に閉店する。
 


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします