盛岡タイムス Web News 2017年  3月  17日 (金)

       

■  希望郷いわて大会成功から 県障スポ協が設立 社会参加を促進 ふれあいランドに事務局


 障害者スポーツを包括的・専門的に推進するため県障がい者スポーツ協会(藤井公博会長)が設立された。希望郷いわて大会の開催で高まった気運を発展的に継承し、スポーツを通じた障害者の一層の社会参加を推進する。協会は1月31日に設立、2月27日に一般社団法人登記が完了した。同協会の藤井会長、三浦拓朗事務局長が16日、県庁で会見し、設立の報告と今後の取り組みについて説明した。

  本県ではこれまで、任意団体の県障がい者参加推進センターが各都道府県の協会と同じ役割を果たしてきた。一方で、名称などから障害者スポーツの窓口になっていることが分かりづらかった。今回設立した協会は、同センターが県の委託事業という形で実施してきた県障害者スポーツ大会の開催、全国障害者スポーツ大会の派遣選手の強化練習・大会派遣、障害者スポーツ指導員の養成事業などスポーツ分野の業務を引き継ぐ。

  事務局は盛岡市三本柳のふれあいランド岩手内に置き、3人体制で業務に当たる。今後は、企業や個人からの寄付金、助成金、収益事業などで自主財源を確保しながら障害者スポーツに特化した活動を実施していく。

  競技スポーツの取り組みでは、全国障害者スポーツ大会やパラリンピックなど、ある程度の競技レベルが必要となる大会で活躍を目指す選手の競技力の向上をサポートするため、市町村の体育協会などと連携した大会やイベントの開催などを実施予定。これにより、県内の地域から障害者の競技スポーツの底上げを図る。

  生涯スポーツとしては、障害の程度や地域性を問わず、誰もがスポーツに参加できるように福祉関係団体のほか、学校や企業などと連携を図った活動を実施していく。リハビリテーションスポーツとしては、スポーツの交流を通じて自立・就労・社会復帰などをサポートするため、スポーツ導入支援プログラムに障害者団体や就労・生活支援機関、医療機関などと連携して取り組む。

  障害者スポーツは、健常者の競技スポーツに比べ、一貫した選手強化や選手の発掘が難しい環境にある。児童生徒は支援学校を卒業すると自立のための就職を機に競技から離れてしまうケースが多く、自宅でさまざまなスポーツに取り組んでいる人も試合や合宿の情報が入手しづらい状況があるという。

  同協会では、障害者スポーツの競技団体などに会員になってもらうことで、競技者にさまざまな情報を提供し、興味がある人や続けたい人が競技に携われる環境を提供する。藤井会長は「障害の特性によってさまざまなスポーツがあるが、それを今後、途切れることなくできるように支援することも今回の障がい者スポーツ協会の大きな役割」と話した。

  藤井会長は「障害者スポーツはハンディキャップスポーツというよりも生涯スポーツ。障害者が自立していくために、スポーツがかなり大きな比重を占める。全面的にバックアップできる体制をぜひつくっていきたい」と意気込んだ。



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