盛岡タイムス Web News 2017年  3月  19日 (日)

       

■ 平泉時代の門跡発見も 紫波町 発掘調査で報告会

     
  紫波町発掘調査報告会  
 
紫波町発掘調査報告会
 


  紫波町発掘調査報告会(町教委主催)は15日、同町日詰下丸森の町中央公民館で行われた。町民ら約20人が参加し、2016年度に発掘調査が行われた3遺跡の性格や出土品などへ関心を深めた。

  16年度は▽南日詰大銀U遺跡▽日詰西遺跡▽間木沢遺跡−の3カ所で、工事などに伴う調査を実施。同町の鈴木賢治文化財専門調査員が説明した。

  このうち、南日詰大銀U遺跡では第2次調査が行われ、門跡が発見された。同遺跡では15年度の第1次調査で、平泉・柳之御所遺跡にあるものと同規模の幅60aの塀跡が発見されていた。柳之御所遺跡では門の部材は出土している一方で、門跡は確認されておらず、重要な発見になったという。

  また、かわらけや中国産陶磁器、国産陶器など平泉との関連を示す出土品も多数。また、17年7月には第1次調査に隣接部分の調査も予定されている。

  鈴木氏は「1次調査の結果を受けて奥州藤原氏と同等か比爪氏よりも権力を持った人物の館があった可能性が出てきたが、2次調査も含めて推測すると、より、その可能性が高まったと考えられる」と述べた。

  この他、日詰西遺跡では蹄鉄状の円形周溝跡(古墳)、間木沢遺跡では多くの柱穴が発見されたことを報告。参加者らは今後の調査の進展に期待した。

  参加した赤石地区ひづめ館懇話会の高橋敬明会長は「南日詰の遺跡では貴重な遺構も見つかり、興味深い。素晴らしい成果が着々と出てきており、来年度の調査にも期待したい」と話していた。


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