盛岡タイムス Web News 2017年  7月  1日 (土)

       

■ 盛岡広域振興局 木賊川遊水地を本格着工 分水工などで治水 23年度完成へ



     
   工事の安全を祈願しくわ入れをする宮野局長  
   工事の安全を祈願しくわ入れをする宮野局長
 

 盛岡広域振興局(宮野孝志局長)は1日から、盛岡市下厨川穴口地内と滝沢市穴口地内にまたがる広域河川改修事業「木賊川遊水地整備工事」の本格的な工事を開始した。事業は、2002年7月の台風6号による大雨など幾度も浸水被害を出した、木賊川の越水による被害軽減を目的に1986年度から開始。今年度から本格的に巣子川と木賊川からの水をためて流量調整する第1、第2遊水地などを整備し2023年度完成を見込む。地域念願の洪水に悩まされないまちを作るため、本格的な工事が始まった。

  巣子川からの流量を調節する第1遊水地の面積は20・6f、流量調節容量は37万立方b。木賊川からつながる第2遊水地は10・4fで、調節容量は9万立方b。全体事業費は約42億円。二つの遊水地で流量を調節し、周辺に広がる住宅街への浸水被害を防ぐ。

  県は改修事業を3段階に分けて推進。第1段階の工事では、木賊川から諸葛川につながる放水路(バイパス流路)に着手し11年度に完成した。今回から着手の第2段階の工事では、1日から18年3月12日まで木賊川とバイパス流路に水を分ける分水工を整備。掘削など遊水地の工事を順次進める。第3段階の木賊川断面の拡幅など河川改修は、遊水地の工事後に予定する。

  6月30日、工事の安全祈願祭が盛岡市下厨川穴口地内の木賊川そばで行われた。国や県、盛岡市、滝沢市や分水工施工業者の中村建設(雫石町、中村和芳社長)など30人が出席。宮野局長と中村社長がくわ入れを行い、地元住民ら関係者10人が玉串を奉納。安全な工事を願った。

  宮野局長は「木賊川は明治初期から農業用水を通すために造成された。川幅が狭く流下能力が低いため、都市化が進む流域では洪水対策が急務だった。県として、住み良いまちづくりの基礎となる事業を全力で推進する」とあいさつ。

  中村社長は「木賊川周辺の住民にとって待望の改修工事であり、責任の重さを感じている。地域の期待に応え、自然環境などへ配慮しながら万全を尽くしたい」と安全安心な工事を誓った。


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