盛岡タイムス Web News 2017年  7月  2日 (日)

       

■ 岩手山山開き 風雨ついて万歳三唱 鈴木大地長官(スポーツ庁)と山頂へ

     
  悪天候の山頂で万歳三唱する鈴木長官(左手前)や滝沢市、雫石町、八幡平市などからの登山者  
  悪天候の山頂で万歳三唱する鈴木長官(左手前)や滝沢市、雫石町、八幡平市などからの登山者
 


 本県の最高峰・岩手山(標高2038b)の山開きが1日に行われた。岩手山を抱える雫石町の御神坂登山口、滝沢市の馬返し登山口、八幡平市の焼走り登山口から登山愛好者らが一斉に入山。同日は、2016年8月11日制定の祝日「山の日」を記念した「みんなでふるさとの山を登ろう!」(日本山岳・スポーツクライミング協会主催)キャンペーンイベントも行われ、スポーツ庁の鈴木大地長官が登頂。16年8月の台風10号で被災した岩泉町のスポーツ少年団児童6人と登り、悪天候の中、多くの人でにぎわった。

 1日午前6時、3市町の登山口で山開き式と今シーズンの山の安全を祈願する神事が行われた。午前7時ころ、幹事市町を務めた滝沢市の馬返し口からは、鈴木長官ら例年を上回る約1100人の個人・団体が入山。山開きが週末の土曜に当たり、終始雨の降る悪天候の中、多くの人が山頂を目指した。

  鈴木長官は岩手山登山について「登ることで東北を盛り上げたい。これだけ多くの人が登り、スポーツを楽しむのはいわて国体のレガシーとなっていると思う」と出発前に語った。山頂では「悪天候だったが登った感が強い。一人では大変だったと思う。一緒に登ってくれた方々に感謝したい」と登頂の喜びを示した。

  今回の山開きでは、山頂のお鉢を登山者で囲みウエーブで万歳三唱する予定だった。しかし、強風と雨のため安全を考慮して中止。県内外から山頂に集まった登山者は、ピッケル交換の後で雨風に負けない声で万歳三唱をとどろかせた。

  同日の岩手山8合目小屋には、県山岳協会が臨時診療所を開設。国際山岳医で盛岡友愛病院副院長の中島隆之医師(55)と看護師3人らが、低体温症など悪天候で体調を崩した人の治療に当たった。臨時診療所は2日、8月10日〜12日にも開設する。

  8合目避難小屋で休憩した紫波町の藤本啓二さん(63)は「悪天候だったが、山頂には人がいっぱいで風も弱まったように感じた。楽しめる登山だったと思う」と充実感を味わった。 (戸塚航祐)


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