盛岡タイムス Web News 2017年  7月  4日 (火)

       

■  滝沢市 土沢から巣子駅も軸に 地域公共交通網形成計画 2017年度から22年度まで


 滝沢市は、持続可能な地域に合った公共交通ネットワークを構築する基本方針、施策体系を示す「滝沢市地域公共交通網形成計画(案)」をまとめた。計画期間は2017年度から22年度までの約6年間。行政を中心に鉄道・バスなど交通事業者や地域住民と、まちづくりや観光、健康・福祉、教育などの分野で連携。公共交通ネットワークを再構築する。地域の交通課題を明確化し、将来の高齢化社会へ対応する一手と期待される。

  計画は、国が14年5月に改正した「地域公共交通の活発化及び再生に関する法律」を受けて策定。旧滝沢村で06年度策定の「滝沢村公共交通計画」の代替え計画と位置付け、市総合計画とも整合性を図る。

  基本方針は「誰もが幸福を実感できる暮らしを支え、住民とともに考え、育む公共交通」。基本目標は▽新市のまちづくりを支える新たな公共交通網の形成▽誰でも・いつでも安心して利用できる交通環境の構築▽地域の特徴・特性に応じた交通サービスの提供▽市民協働による持続可能な交通の仕組みづくり―の4点。それぞれ達成指標と数値目標を設定し、現在の状況から20%増しの数値を目標値とした。

  所管の都市整備部都市政策課は、計画策定のため15年度から16年度に各種調査を実施。市内公共交通の利用実態の把握に努めてきた。

  調査の結果、「地域公共交通のサービス水準の不均等・地域格差の発生」「利用者ニーズとの不整合」「不十分な高齢化・免許返納者への対応と若年層・転入者層へのサービス」など7課題が判明。課題に対応した公共交通の利便性、認知度の向上、環境改善など4施策を進める考えだ。

  市が示した交通ネットワークの構想では、同市土沢の滝沢ふるさと交流館からIGR巣子駅までを結ぶ将来構想路線も記載。6月下旬の市議会全員協議会では、高橋辰雄氏(滝政会)が、現時点での循環バスなどの構想の有無を質問。

  大宮訓召都市政策課長は「循環バスは過去に構想があったが、コストが高く保留している。市内は1日当たり約900本の路線バスが走っている。この路線を維持しつつ、公共交通の整合性を図りたい」と説明している。

  また、福祉バスは08年以降、利用者数が減少。16年の市内全体の1日当たり利用者数は約75人。サービス向上や認知度向上などソフト面の充実が必要との認識を示した。

  計画は、6月30日の同市地域公共交通会議で内容を確定。7月14日から約1カ月間、案を市ホームページなどで公開しパブリックコメントを実施する。8月29日をめどに国土交通大臣へ計画を提出する見込み。

  地域公共交通網形成計画は16年度までに全国200以上の自治体で策定。盛岡広域圏では、八幡平市が15年度に策定。17年度現在、滝沢市と矢巾町が策定を進め、盛岡市は今年度から策定に向けた事前調査に着手する。



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