盛岡タイムス Web News   2017年  7月  6日 (木)

       

■  ハンバーグのベルの名物ドアマン 街に人生のとびら 盛岡市の佐々木重政さん 「はつらつ人間力」出版


     
  「人生は愉しむためにある」。自著を発刊する佐々木重政さん  
  「人生は愉しむためにある」。自著を発刊する佐々木重政さん
 
  全国に300店以上の店舗を構えるハンバーグ店「びっくりドンキー」。その発祥の「ハンバーグの店ベル」(盛岡市大通1丁目、現在はハンバーグレストランベル大通店)店頭に、ドアマンとして約10年間立ち続け、2015年12月に引退した佐々木重政さん(74)が、人生哲学をまとめた自著「はつらつ人間力」(A5判、40n、カラー、税抜き500円)を9日、発刊する。磨き続けた接客術の極意、好奇心を忘れない前向きな生き方を伝えたいと筆を執った。若者はもちろん、生き方に迷いを覚えるシルバー世代にとっても背中を押してくれる一冊だ。

  「耳を澄ましていると、コップの中の氷がカチッと音をたてて解ける瞬間があるでしょう。それを聞いたら、すぐお客様のところへとんで行って、おかわりをつぐ。お客様が手を挙げてからでは遅い。顔は正面を向いてても、頭の後ろで気配を察知するわけです」

  「サービスはマニュアルではありません。感動のある接客に必要なのは、出会ったお客様にどれだけ深い関心を持つかだと思う。好奇心を持っている人は、どうしたらお客様の心をつかめるのかにも関心を抱く」―。

  仕事の醍醐味(だいごみ)を熱く語る佐々木さん。根っからの人好き、接客好きだ。顧問の役職を得ながら、ドアマンとして奉仕することに迷いはなかった。

  佐々木さんは1971年にハンバーグのべるに入社。創業メンバーとして会社の黎明期を支え、初代店長を務めた。全国の店舗開発などでも活躍し2002年に退社。1年間の休養を経て古巣に復帰した。

  お客はもちろん、道行く人にも、車にも視線を向けるため、1日のあいさつの回数は平均900回。雨の日も、風の日も、寒さがこたえる真冬も途絶えることはない。人柄を見込んで「膝が痛くて」「夫とうまくいかない」などと相談を持ち掛け、長時間動かない人も。中には困った人がいないわけではないが頼りにされ、必要とされるのは、やはりうれしい。

  心掛けているのは「笑顔」。笑顔は間違いなく周りも、自分も幸せにする。毎日できるだけ多く鏡を見る、笑顔の良い人と話すなど、笑顔のつくり方の極意も記した。

  ドアマンを始めて約3年後。奇跡的な出会いがあった。場所はランチの行きつけの店。子どもの頃、ぜんそくで入院していた病院で看護師見習いをしていた女性と再会した。50年近く経っていたが、互いがすぐに気付いて意気投合。40代で前妻に先立たれた佐々木さんは「赤い太いパイプが宇宙の果てまで続くような縁」を確信した。

  素直な気持ちを打ち明け、射止めたのが現在のパートナー澄子さん(76)。「神様からのプレゼント。恋愛は何歳になってもできる」と少年のように目を輝かせる。

  「成長するための20訓」、これからも元気に生きるための「私の十の誓い」も掲載した。「『あなたがいて良かった!』と言われるような人の役に立つ人間になるために、体を鍛え、考え方を磨き続けます!そして、150歳まで生ききります!」と宣言する。

  出版を記念し9日午後2時から、盛岡駅ビルフェザン本館3階オリオリイベントスペースで、佐々木さんのトークショー&サイン会を開催。同書はさわや書店各店で販売。問い合わせは電話653―4411へ。



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