盛岡タイムス Web News   2017年  7月  17日 (月)

       

■  住まいに七ツ森ビレッジは 移住体験ツアーに首都圏など7人 雫石町が今年度第1弾 地元の重っこ料理味わう


     
  重っこ料理を食べながら地域住民と交流するツアーの参加者ら  
  重っこ料理を食べながら地域住民と交流するツアーの参加者ら
 

 日本版CCRCモデルプロジェクトとして、町有地14fに七ツ森ヴィレッジの整備を計画する雫石町で16日、町への移住を考える人たちを対象とした夏の雫石移住体験・交流ツアー(町主催)が開かれた。ツアーは、同町の生活環境、魅力などを実際に体験してもらうため2015年度から開催されており、17年度は3回の開催を予定する。17年度第1弾となる今回のツアーには、首都圏などから7人が参加。同町の七ツ森ヴィレッジ構想について説明を聞いたほか、重っこ料理や歴史など同町の魅力に触れた。

  日本版CCRCは、首都圏などの在住者が、自らの希望に応じて地方に移り住み、地域社会において地域住民や多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送るとともに、医療介護が必要な時に継続的なケアを受けることができる地域づくりを目指すもの。

  同町は政府が掲げる生涯活躍のまち構想のモデル自治体の一つ。七ツ森ヴィレッジ構想では、シニア向け住宅や若者向け集合住宅、グループホームなどの安心の住まいゾーン、地域交流センターやコミュニティー食堂などの活躍・交流の拠点を整備し、地域とつながりながら参加型のコミュニティーの形成を図っていく。

  コミュニティーに参加するステップとして、既に移住検討者らによる七ツ森ヴィレッジで安心して最後までくらし続けるしくみをつくる会が開かれている。

  今回のツアーも移住を考える人に選択肢の一つとして、七ツ森ヴィレッジを紹介するとともに、地域住民との触れ合いを通して雫石をより身近に感じてもらう機会とした。

  ツアーでは、昼食として地域の伝統食「重っこ料理」が振る舞われた。同町の重っこ料理は、山菜など地元の食材を取り入れ、お重を回して各自で料理を自分の皿に取り分けるのが特徴。参加者は食の匠が作った料理が並んだテーブルを囲み、地域住民と交流を深めた。宴会の始めに必ず歌われていた御祝、お鋳銭坂(おいせざか)、雫石よしゃれの歌、同町の方言を使用した昔語りなども披露され、雫石の文化にも触れた。

  千葉県から参加の中村和子さん(60)は「移住を考えた時に、年金暮らしでやっていけるか、仕事や住宅の問題がある。CCRCというものがあり、年をとっても安全に暮らせ、充実した生活が送れると聞いた。七ツ森ヴィレッジは、前向きないい計画だと思うし、知らない地域に一人ぽつんと入るのではなく、みんなが新しい住民になるので、孤立ということもないのでは」と移住を前向きに検討していた。

  静岡県からツアー初参加の笹沼利美さん(57)は「雫石はスキー場のイメージしかなかった。こうやって地元の方々と交流し、四季の豊かさや人の素朴な温かさがあると感じた。七ツ森ヴィレッジ構想は、土地が広くて密集しないで住宅が建てられると聞き、プライバシーが保たれ、それでいてみんなで集う場があり孤立もせずいい考え方だと思う」とツアーを通じて雫石の魅力を感じていた。

  ツアーの運営企画をしたコミュニティライフしずくいしの関由美子地域プロデューサーは「ツアー参加者は、シニア向けのCCRCのターゲットに入ってくるので、サービス付き高齢者住宅の条件にあるようにバリアフリーや緊急対応、生活相談が付いているのが安心ということも当然出てくる。そういう意味で、七ツ森ヴィレッジは紹介しやすい。移住を考えた時に、単に水や空気がきれいというだけでなく、深く掘り下げた時に見えてくる魅力も住み続けたい大きな要素になる。既に移住した方もそういうところにひかれた方が圧倒的。それを知る機会の一つになれば」と話した。


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