盛岡タイムス Web News   2017年  7月  19日 (水)

       

■  三の丸の樹木を伐採 盛岡城跡植栽管理基本計画で サワラなど30本 石垣修復や電線地中化


     
  サワラなどの伐採が始まった盛岡城跡三ノ丸北西部  
  サワラなどの伐採が始まった盛岡城跡三ノ丸北西部
 

 盛岡市は史跡盛岡城跡植栽管理基本計画に基づき、盛岡市内丸の盛岡城跡三ノ丸の樹木の伐採を18日から開始した。計画では盛岡城跡の史跡約8万4千平方bの敷地内にある樹木を、史跡の整備・保存や安全性、眺望などの観点で判断し、必要に応じて伐採や剪定(せんてい)などを実施。今回の伐採は、三ノ丸北西部の石垣修復工事に伴い掘削される瓦門跡の礎石などの遺構確認、電線地中化に伴う地下埋設管の整備工事に伴うもので、31日までにサワラやイロハモミジなど45本の伐採を予定する。

  市では史跡盛岡城跡整備基本計画の第1期整備工事(13年度から22年度)期間内において、三ノ丸北西部の石垣北面を東西約37bにわたって解体修復を予定する。石垣北面の高さは約8・2bで、工事の際には安全面から石垣の根石からの勾配30度を確保する必要があり、石垣上面では天端から約4・3bの距離が掘削範囲となる。今回の伐採は、掘削距離に加え、作業ヤード0・7bを加えた5b範囲にあるサワラ30本、イロハモミジ3本、オリハタカエデ1本が伐採対象。

  この他、石垣下面では現在の登城坂の下に盛岡城跡の階段遺構が存在することから、これを保護するために遺構の存在が希薄な石垣下を対象として樹木を伐採する。石垣下面の対象樹木はサワラ11本。今回の伐採に加えて、17年度は、石垣保存に伴い、二ノ丸跡の東側石垣面のケヤキ3本も伐採する。

  18日は電線地中化に伴う地下埋設管の整備工事に向けた三ノ丸北西部のサワラの伐採が行われた。市から伐採を委託された業者の作業員が、高所作業車に乗って樹木上部の枝を払った後、チェーンソーと重機を使用して幹を伐採していった。

  市は今回の伐採による効果として、盛岡城跡の石垣や地下遺構の保存、主要な登城ルートにある石垣の顕在化を可能にし、風格や歴史性を重視した史跡としての修景を確保して知的観光資源として史跡の理解を通じた文化的価値の向上に寄与することを挙げる。

  市都市整備部公園みどり課の似内啓邦文化財副主幹は「植栽管理計画に基づいて、石垣の保全に影響があるもの、安全が危惧されるものから選別して伐採を行っている。今回の範囲は、お城の正面に当たるので伐採により石垣がはっきり見えることで観光振興にも期待できる。10日間くらいの期間、通行に不便をお掛けするが協力をお願いしたい」と話した。
 


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