盛岡タイムス Web News   2017年 11月  14日 (火)

       

■  盛岡市の岩山 展望台は年内再開 郷土の先人の鹿島精一記念 築後55年で改修


     
  改修工事が進められている鹿島精一記念展望台の展望デッキ  
  改修工事が進められている鹿島精一記念展望台の展望デッキ
 

 鹿島建設(押味至一社長、本社東京)は9月から、盛岡市の岩山公園にある鹿島精一記念展望台の改修工事を進めている。年内に、ほぼ工事を終え、再び市民に開放する予定。

  展望台は、盛岡出身で、同社初代社長の鹿島精一(1875〜1947)の功績をしのび1962年に同社が設計・施工。完成後に市に寄贈した。

  地上に降り立つ円盤のようなモダンなデザインで、鉄筋コンクリート造、建築面積452平方b。円形の屋上の直径は約22bあり、面積が369平方b。地上からの高さは約11b。市街や岩手山が一望できる展望台として長年、親しまれているが、建設から半世紀が過ぎ、表面のコンクリートがはく離するなど劣化が目立っていた。市民の憩いの場として末永く維持したいと同社が市と協議。工事費を同社が負担する形で改修に着手した。

  工事費は9千万円余り。内部の構造を点検後、円形部分の再塗装や壁や床、階段裏などの補修を進めている。年末までに、おおむね工事は終了。来年度、さらに柱部分などの補修を追加し、仕上げる。

  近年は、愛を誓って南京錠を手すりに取り付けるカップルも多く、展望台にあった数百個の南京錠は大切に保管している。手すりに取り付けるとさびが出て、本体の傷みの原因になるため、専用のモニュメントの設置も検討したいという。

  同社東北支店岩手建築工事事務所の齊藤正明所長は「きれいに直し、引き続き市民に愛される場にしていきたい」と話した。

  精一は、鹿島組鹿島岩蔵組長の知遇、援助を得て東京帝国大学土木工学科を卒業。岩蔵の長女と結婚して婿養子となり同社の経営に参画した。岩蔵逝去後は組長に就任、株式会社に改組して初代社長。土木学会会長など歴任し土木建築業界全体の発展に貢献した。


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