盛岡タイムス Web News   2017年  12月  12日 (火)

       

■  災害公営の部屋14日抽選 盛岡市月が丘備後全50戸分 入居予定者が現地見学 もりおか復興支援セ主催


     
   来年2月にも完成予定の1棟(写真奥右)など備後第1の災害公営住宅を見学する参加者ら(10日)  
   来年2月にも完成予定の1棟(写真奥右)など備後第1の災害公営住宅を見学する参加者ら(10日)
 

 県が盛岡市内に整備する内陸の災害公営住宅のうち、盛岡市月が丘2丁目地内の県営備後第1アパートの50戸分について、14日に入居予定世帯の部屋を決める抽選が行われる。うち鉄筋コンクリート造3階建ての2DKと3DK各12戸、計24戸分1棟は2018年2月に完成、4月から入居開始予定。構造が同じ18戸分1棟と木造2階の長屋建て8戸は完成が18年9月で、その後の入居開始になる見込み。

  県建築住宅センターによると、抽選は入居予定世帯の希望する@長屋建て(2DK)、A鉄筋コンクリート造集合住宅の2DK、B同じく3DKのタイプごとに行われる。8日を期限に入居予定世帯の意向を聴取した。

  その結果、長屋建て8戸分には7世帯が入居を希望。集合住宅の2DKタイプ24戸分に21世帯、3DK18戸分に18世帯がそれぞれ希望。残る3世帯は希望を申し出なかった。あと1世帯は既に入居を辞退済み。

  現在、来年2月完成予定の集合住宅1棟は外観が分かるが、9月完成予定のもう1棟(2DK12戸、3DK6戸)と長屋建ては、ほぼさら地の状態。家賃は完成後に決まる。

  これに先立ち10日、もりおか復興支援センター(金野万里センター長)は、備後の住宅に応募した入居予定者を対象に現場のバス見学会を開いた。10月7日以来、2回目。

  28世帯37人が参加し、建設中の外観を見学。敷地内の集会所で月が丘2丁目町内会副会長の野田博さん(78)から地域の状況や町内会の活動、民生委員の大石礼子さん(67)から高齢者や単身者の見守りや集会所の利用について説明を聞いた。

  野田さんは「閑静な住宅街であり、買い物も病院も徒歩で十分可能な範囲。町内会では高齢者の安否確認や単身世帯の訪問も活動としてある。高齢化して以前のように活発に活動できていないが、皆さんに来てもらって活性化できれば」と居住を歓迎した。

  参加した同市本宮の高須賀カツ子さん(79)は「本当にありがたい。静かな環境がとても良い。足さえ元気ならバスを利用して街中までいける」と話した。

  石巻市出身で、東日本大震災津波から間もなく、当時息子、娘の住んでいた盛岡市に避難して来年で7年目を迎える。大病を患った夫が3年前に先立ち、単身での入居になる。現在も娘家族が市内におり、震災前から盛岡北西部の現地にはなじみがある。

  住宅は先に完成する集合住宅タイプ、長屋建てがあるが「どちらでも良いが、できれば集合住宅。皆さんと一緒が良い」と高須賀さんは話す。

  大槌町出身の女性は「現在も近隣に住んでおり、近くて便利という印象」、釜石市出身の女性は「単身だが木造の方が良い。立地は大型書店も近い」と条件に満足していた。

  金野センター長は「入居後の暮らしについて、単身者や高齢世帯がいる中、それに合わせた見守りや支え合いが必要になる。町内会とともに住民同士が支え合う仕組み作りを見つけ、盛岡モデルを作れれば」と新たなステージに目を向けた。

  センターによると、盛岡市には11月末現在、県内外の被災市町村から558世帯1180人が暮らしている。みなし仮設住宅にはこのうち182世帯が生活している。

  県によると、内陸の災害公営住宅は県内に計303戸整備予定。うち盛岡市には168戸を整備。備後以外の残り118戸は青山1と南青山町地内のIGRいわて銀河鉄道の鉄道林に整備される。


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