盛岡タイムス Web News   2017年  12月  13日 (水)

       

■  県民文芸作品集 児童文学など3部門で入賞 「来年は芸術祭賞に」と意欲 本格執筆は6年前から 藍沢篠さん(29)滝沢市


     
   「今後はミステリーなどまだやったことのない作風にも挑戦したい」と話す藍沢さん  
   「今後はミステリーなどまだやったことのない作風にも挑戦したい」と話す藍沢さん
 

 第70回岩手芸術祭県民文芸作品集第48集で、滝沢市在住の藍沢篠(あいざわ・しの)さん(29)=葛巻町出身=が小説、児童文学、詩の3部門で入賞した。「自分の中で、本当のことなのかなという思いがあった。でも、どの部門でも最高賞(芸術祭賞)には届いていないので、来年はどこかの部門では芸術祭賞に選ばれたい」と思いを新たにしている。(相原礼以奈)

  小説は「空色のログデータ」で奨励賞、児童文学は「surpri(z)e girl」で優秀賞、詩は「失くした花のブーケ。」で優秀賞を受賞。その他、短歌は佳作、「文芸祭」詩の大会でも作品が佳作に入った。児童文学は、応募を始めた2014年から4年連続佳作以上の成績。「小説部門では3年連続選外だったので、今回の入賞は素直にうれしかった」と振り返る。

  幼少期から本を読むことが好きだった藍沢さんは、盛岡大学で文芸部に所属。大学2年ころに体調を崩し、少しでも体調のことを忘れたいと考え、11年ころから本格的に執筆を始めたという。「宮沢賢治が小さいころから大好きで、そこから文学に興味を持ったことも少なからずある」。

  14年には自費出版で長編小説を刊行。さらに同祭「文芸祭」詩の大会で作品が佳作となったことをきっかけに県詩人クラブにも所属している。17年からは岩手児童文学の会にも所属。

  発想の源は主に音楽。小説部門の入賞作「空色のログデータ」も、インターネット上で活躍する歌い手の楽曲にヒントを得た。その他、幼少期からの趣味である読書、漫画、歴史や天文など幅広い関心が創作にもつながるという。 

  昨年創設したサークル「一本桜の会」でも活動する。創設メンバーはいずれも本県在住の3人。月1回会合を行い、リレー小説の執筆なども行う。同人誌を制作して6月の文学フリマ岩手にも参加した。活動はブログ(ginganovel.blog.jp)でも紹介している。「仲間がいるという安心感があり、互いの作品を読み合って高め合える」と藍沢さん。

  作品を完成させたときの達成感が、さらなる創作活動へと向かわせる。「自分で物語や詩を書いているとき、そういうことが本当にあったらいいなと、理想や現実の入り混じったものとして作品を書いている。書くことで、自分が生きた証しを残したいという思いもある」と語った。


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